ホンダが今秋開催されたミラノショーで世界初公開したコンセプトモデル「CB4 Interceptor」。
パッと見たところは良さげなカフェレーサーでしたが、日英の公式リリースを熟読すると……
最大のウリがグルグル回るヘッドライト部分に鎮座する”ファン”ということで、驚きつつも落胆したものでした。
クリーンなエネルギーを”赤いグルグル”が供給!
さて、そんな「CB4 Interceptor」の最大のウリ、”ファン”に関するティザー動画が公開されました。”HRE-I Design”Presentsの本動画は、ホンダ・モーターサイクル・ヨーロッパのYouTubeアカウントで公開されたものです。
ちなみにHRE-Iとは、Honda R&D Europe,Italiaの頭文字です。
CTスキャン的な未来的な印象を与えるアニメーションで動画は始まります。
さて、アニメーションは車体前方から、”ファン”にフォーカスして行きます。
さあ、どんな仕組みなのでしょうか?
さて、コイツが”ファン”の正体です。クリーン・エナジー・サプライヤーとの文字が踊ります。
が、残念ながら具体的な構造の説明はありません……赤い部分が”グルグル”=”ファン”で、白く光っているライトリムのように見えるのはヘッドライト。ファンの後ろ=車体側にあるのはシェルでしょう。タービンに向かって流れる空気の流速が高い程よく発電するはずですから、空気を絞る役割をするのかなと思います。
仕組みに関する説明はこれで終わり!ということで、仕組みではなく、どんなアプリケーションに使えるシステムなのかを説明する動画のようです。
明示されているのは3つ。
一つ目はGPSナビゲーションシステム。これは過去記事でもご紹介しましたが、ガソリンタンク上のディスプレイに表示されるのだそうです。
二つ目はモバイル・コネクティビティ。具体的に何と繋がり、どんなメリットがあるかは説明されていませんが、そのモバイル・コネクティビティを実現するための電力を赤い”グルグル”がクリーンエナジーとして供給する、ということですね。
そして三つ目がエマージェンシー・コール。
コレはBMWモトラッドがヨーロッパで既に導入していますね。
こうして動画は終了するのですが……前後サスをピカっと光らせているのは意味あるんですかね?
電子制御サスペンションの調整を走行中に自動で行う電力に使う、その予定を暗示しているとか?まぁ、どうでも良いですけど、少し気になりました。
「CB4 Interceptor」は技術説明用の車体なのか?
https://youtu.be/o8wSo76jiD8
それでは最後に動画をどうぞ!
ミラノショーで発表された「CB4 Interceptor」は魅力的なカフェレーサーに映るのですが、もしかすると、これら将来搭載予定の技術説明をするための車体なのかも知れませんね。