今やほぼ絶滅危惧種となってしまった強力なパワーを発揮する2ストロークエンジン搭載車。特に公道走行が可能な中~大排気量モデルは、極一部を除いて生産されなくなってしまいました。
そんな中、驚くべきニューズが!イギリスで新たに、その2ストロークエンジン搭載の公道モデル、しかも250ccのカフェレーサーが市販されたのであります!
純然たるイギリスメーカーのカフェレーサー
それがコチラの見事なカフェレーサー!生産するのはイギリスの新興メーカー、Langen Motorcyclesであります。「聞いたことないメーカーだな……」「怪しい……流行りの某国資本のフェイクでしょ……」なんて考えた方。心配は無用です。

Langen氏がかつて設計したCCM製カフェレーサー&スクランブラー
メーカー名となっている”Langen”は人名です。当サイトでも何度かご紹介しているイギリスのメーカーCCM MotoryclesでチーフデザイナーであったLangen氏が興した、純然たるイギリスのメーカーなのであります。
注目の2ストロークエンジンは250cc
気になる2ストロークエンジンはこちら。総排気量は249.5 cc、90度Vツインで、最高出力80bhp @ 11,700rpm、最大トルク45Nm @ 11,700rpmを絞り出します。
クランクはカウンターローテイティング。これはレーシングバイクで主に採用されており、ジャイロ効果を減少させて旋回時のクイックネスを高める手法なのであります。Langen Motorcyclesの本気度と技術力は確かといえそうです。
美しいトレリスフレーム&豪華な機能パーツを装備
一方の車体回りは、と申しますと……コチラはLagen氏が関わってきたCCM Motorcycles製品のDNAを感じます。アルミ製の美しい曲面を描くスペースフレームです。
そしてフロントフォークには、高性能レーサーの証ともいえるオーリンズ製43mm倒立式を採用しています。
リアはイギリスの新興レーシングサスペンションメーカーKteck製の2本サスをセレクトしています。
ブレーキ画像は公開されていませんがMotoGPのワークスチームでも採用されるHEL製品だそうです。ホイールはクラシカルな出で立ちのカフェレーサーにふさわしくスポーク仕様。
マーカーは不明ですが、ハブは当然のように削り出し。カッコいいのであります。ちなみに、タイヤはダンロップのネオレトロ向け、TT100 GP Radial。サイズは前120/70-17、後150/60-17です。
そして仕上げは外装類。もちろん軽量高剛性を誇るカーボンファーバー製です。なんてレーシー!これは所有感も高まるってもの。
お値段は30,000ポンド、約420万円也!
ということで今回は、Langen Motorcyclesが発売を予定している2ストロークエンジン搭載のカフェレーサーをご紹介してみました。
公式サイトにはお値段の記載はありませんが、調査したところ3万ポンド程度とのこと。日本円にして420万円でございます。筆者には手も足も出ないお値段ではありますが、コレは市販する価値のあるモデルといえましょう。続報が入りましたら、追ってご紹介しまっす!世の2スト好きは押して待つべし。