バイクはメーカーの数だけあればその種類も多く、さまざまなバイクが存在します。
しかしいくら世界広しといえどもMake it Extremeが手掛けたカタツムリ風バイクは、どんなベテランライダーであっても狂気を感じずにはいられないでしょう。
今回の記事では、某番組よろしく世にも奇妙なバイク monotrack bikeについてたっぷりと解説いたします。
目からウロコなカタツムリバイクってなにもの?
現代人にとっては早すぎる、あまりにもセンセーショナルなバイク『monotrack bike』がお披露目されたのはYouTubeチャンネル『Make it Extreme』が2019年9月10日に投稿されたのが初めてでした。
タイトルは『Making a monotrack bike』、日本語訳でいうと『モノトラックバイクをつくってみた』といったところでしょう。
動画の冒頭から中盤にかけてはタイヤやパーツ、組み立てなどフツーにバイクの『つくってみた』動画のようにみえますが、中盤を超え始めるとどこか奇妙な形の骨組みがみえてきたではありませんか。
動画を見ていくうちに「バイクって書いてるのにガ○タンクつくってるんじゃね…?」と錯覚した人もいらっしゃるでしょうが、この動画では大真面目にバイクをつくっておりガン○ンクを作っているわけではないのでご安心ください。
そしてみるみるうちにパーツが組み立てられ、ポップなオレンジカラーのボディとドッキングし見えてきたものこそが今回の主役であるmonotrack bikeなのです。
「おいおいこんなのが道を走れるわけがないだろう」と海外ドラマのように両手を広げているそこのあなた、monotrack bikeはその見た目とは違いウイリーといっても過言ではないショッキングな走行スタイルで爆走できるのです。
颯爽と走行するmonotrack bikeの姿をみると、誰も見かけ倒しだなんて思うことはなくなるでしょう。
monotrack bikeは唯一無二の存在感に惹かれて、「俺(私)も乗ってみたい」と思った紳士淑女の方々は、2020年現在でも残念ながら製品化はされていないので将来に期待しましょう。
日本の公道でカタツムリバイクを走らせられる?
ここまでトリッキー、もとい天才的なバイクの登場に現実を失念していた方も多いでしょうが、日本でmonotrack bikeを公道で走らせようと考えた場合、実現できるのでしょうか。
答えは理屈では可能ですが、現実問題としては非常にハードな道のりであると考えられます。
まず日本の公道を走るためには国土交通省が実施する型式指定制度という審査を受けてお墨付きをもらわなければいけませんが、ブレーキ試験や品質管理審査など多岐にわたり素人だけでは審査を突破するのは非常に困難なのです。
たとえ型式指定制度が突破できたとして公道を走っていても、あまりの奇天烈な見た目におまさりさんから声をかけられる機会が頻発して、快適な走行は望めません。
自分が好きな車両に乗って自分らしさを実現するのは大切なことですが、monotrack bikeに関しては現代日本にはあまりに早すぎると言えるでしょう。
まとめ
今回ご紹介したmonotrack bikeは見た目だけのネタかと思いきや、実際に自走もできる乗り物であることがおわかりいただけたことでしょう。
非現実的な発想を正しい知識と実行力で実現した熱意をみていると、なんだか自分も新しいことに挑戦したくなってきます。
夢に向かって走り続ける人にとってのエールとなりそうな取り組みですね。