世界の中でも最も過酷で危険なレースのひとつである、フランスの「La Montée Impossible d’Arette」が今年も開催されていましたが、あまり日本では知名度の高くないレースですよね。
あまりにも衝撃的かつ挑戦的な競技でしたので、今回はこちらのヒルクライムレースについてお届けしていこうと思います。
立ちはだかるは230mの坂!? 改造バイクで駆け上がれ!
傾斜がおよそ70度から82度まである、もはや「壁」を改造モンスターバイクで駆け上る「La Montée Impossible d’Arette」は、フランスのアレットにて開かれる半ばお祭りのようなバイクレースイベント。
1984年に始まり、今の今まで死者を出しながらも開催され続けている世界で最も危険なエンデューロレースの一つです。
ルールは簡単で、坂に引かれた8m幅の白線の間を駆け上り、どこまで登れたかを競い合う競技です。もちろんゴールにたどり着けば記録は「〇〇m」ではなく「ゴール地点」となります。
ライダーは最大4回まで壁に挑むことができますが、もちろんバイクもしくはライダーが走行不能になった時点でチャレンジは終了します。安全に転倒できるケースは少なく、基本的にバイクはとんでもない方向に跳ねたのちに、坂を転がり落ちていきます。
スタート地点にはまるでハンマー投げのフェンスのような囲いが設置されています。これはモンスターバイクがスタートダッシュを切った際に蹴り上げた大量の土から、スタッフや搬入路を守るためにあるようです。いや、どんだけだよ(笑)
洗練(?)されたバイク、前代未聞のカスタム!
もちろん、ただのオフロードバイクでは最初の傾斜すら登れないでしょう。レースに挑むバイクは通称「モンスターバイク」とも呼ばれるレベルで大改造が施された暴れ馬です。
パワー、瞬発力、軽さはもちろんのこと、転んだ後も再度チャレンジできるように堅牢さも求められます。
事故などあたりまえ、ゴールは奇跡
大体のライダーは200m地点に近づいたのちに、後輪が強く地面を蹴りすぎて車体が跳ね上がる、もしくは横サイドにブレてサクッと転倒してしまいます。
動画内では8分と12分あたりで2人だけゴールしているのが確認できます。
コースの途中でジャンプポイントなどもあり、着地をミスってぐしゃりと倒れ込んでしまうケースもあります。リカバリーを成功させる技術力をもった熟練のライダーのみが生き残る壮絶なレースです。
まとめ
いかがだったでしょうか。参加者の益荒男たちはみなキッと上を睨み、勇猛果敢に壁を走り抜けては散っていきます。その姿に熱いものがこみ上げてきますね。
以上、あまりにも危険すぎるロマン競技「Montée Impossible」についてのご紹介でした!チャレンジしてみたい方は下記の公式サイトからお申し込みください!