先月末にチラホラと情報が流れた、MVアグスタと ZAGATOのコラボレーションモデル「F4Z」。近未来的ともクラシカルとも言えぬ独特のデザインに興味を持った筆者ですが、何故かほとんどの国内メディアさんがスルーしています。そこで今回は同モデルを紹介してみましょう。
MV AGUSTA F4Z
これがMVアグスタ「F4Z」。イタリアのプレミアム・スポーツバイク・メーカーとカーデザイナーのコラボレーションにより生まれた同モデル、伝統的なカスタムを越えた、芸術的なコレクターズ・アイテムを目指して製作されました。
「F4Z」の名称から想像される通り、ベースとなっているのは「F4」。発表された資料の表記からは、「F4RC」や「F4RR」ではないと推測されます。「F4」は総排気量998ccの4気筒エンジンを搭載。ボア×ストロークが79.0×50.9mmというショートストロークと、13.4:1という高圧縮比から、195馬力というハイパワーを発生。
クロモリスチールパイプ製トレリスフレームを有する車体は、乾燥重量191kgと軽量。各コンポーネンツも妥協を排したハイスペック品が奢られています。
ZAGATOが手掛けたボディワーク
基本骨格は「F4」ですが、カウルやタンク、シートといったボディーワークをZAGATOが担当しています。
比較的大きめサイズの複数パネルを用いて外装を構成する、カーデザイナーらしい手法を採用しています。
残念ながら、どの部分に何が、という発表はありませんが、それらボディワークは、カーボンやアルミといった素材で構成されていることが見て取れます。
インテーク・マニホールド、ガソリンタンク、それに排気系には専用設計パーツが採用されています。
この画像にある「04」は9月4日に重大な発表がある、との御しるしだと思って楽しみにしていたのですが、本稿執筆中の9月6日現在、ウェブサイト上では何も発表されておりませんでした。恐るべし、イタリアン…。
MVアグスタ F4Z…このまま発売!?
この「04」という不可解な暗号ですが、どうやら9月4日からフランスで開催されていた「Chantilly Arts & Elegance 2016に出品するぞ」ということだったようです。確かに出展していましたし、しっかり走行もしていました!
この完成度の高さなら、このまま発売もあるかも!? お値段的にも性能的にも筆者には手が出ないモデルでしょうが、それでも楽しみに待ちたいと思います!