AIの発達とともに、ペットの選択肢としてロボットが選ばれる時代が着々と来ています。ロボットペットの開発は十年以上前から行われ、今では安価で購入できるものも出てきました。今後のペットロボットはどう変貌していくのか、その具体的なモデルをサムスンが公開しています。
アイボから始まったドッグロボット
ソニーのペットロボット「AIBO(アイボ)」が1999年に誕生してから、もう20年以上が経ちました。
アイボは4足歩行の犬に似たロボットで、ユーザーとコミュニケーションがとれ、行動や感情も自ら学習して成長し、ソニーは「自律型エンタテインメントロボット」と称していました。
のちにペット型のロボット市場は成長し、初代アイボでは25万円もしていたのが、今では安価なペットロボットが続々と登場し、世話をする手間がかからない良さから、幼児子供から高齢者まで、さまざまなユーザーと生活を共にしています。
視覚機能となる小型カメラが高性能化、AIプログラミングの技術も進んで、ロボットはより人とコミュニケーションが取れるようになり、パートナーとしての役割が増しました。ショッピングモールや携帯ショップでよく見るソフトバンクのペッパーなんかはその代表例です。
アイボからペッパーまで共通しているのは、いかに人間に溶け込めるか。そのためには可愛らしいデザインが最適とされてきました。
首がない!なんとも奇妙なサムスンのドッグロボット
サムスンは次世代の犬型ロボットのコンセプトデザインを発表しました。
未来のスマートペットとしての一つの回答ではあるかもしれません。
といっても、これが犬なのかと思うほど不気味で奇妙なデザイン。SF映画に出てきそうな未来的デザインではあるものの、愛くるしいアイボやペッパーとは全く異なり、「かわいい」とはかけ離れているように思えます。
実はスマートロボットは番犬ロボットだった!?
このロボットは、AIによる完全に自律型のロボットで、本物のペット同様にしつけをしたり、遊んだりできます。
首や頭がないため非常に奇妙ですが、前方にはカメラ内蔵の液晶モニターが搭載され、ロボット自体の感嘆符疑問符を表示。また、白いライトが点灯するとカメラが作動して映像を他のモニターから確認でき、赤いライトが付けば対象物を追跡します。
実は、このロボットは屋外の監視犬として使用することを目的としています。アイボのようなペット向けというよりも番犬としての役割を与えられていたんです。それならちょっと怖いデザインも納得です。追いかけられたら逃げたくなりますし。
まとめ
ロボットの性能はどんどん向上していく昨今、これまで人がやってきた作業をロボットが代替するようになってきています。
ペットロボットは自律型エンターテイメントロボットとしてだけでなく、実用型マルチロボットとしての役割もこれからますます担っていくことでしょう。