先日、スズキ愛に満ちたイギリス人のお話を記事にしましたところ……
少なくない鈴菌さんからはお褒めの言葉を頂いたものの、ヤマハ好きの友人(九州人)からクレームが来まして……彼曰く、「イギリスにもヤマハ好きは居るとですよ、Reggyさん!」ということですので今回は、イギリス人のヤマハ愛に関する情報をご提供いたしたく思います。
イギリス人がクラシックヤマハ用ゴム製品をリプロダクト!
それが「SUMO Rubber」。イギリスのゴム製品リプロダクションパーツ・サプライヤーでございます。
実際に旧車を愛する方々ならば、泣き所がゴム製品であることは、ご理解頂けると思います。コダワリの程度にも左右されますが、例えばシリンダーが傷ついたらボーリングが可能ですし、エンジン内部パーツなら部品取りエンジンから流用が可能。車体パーツの主だった物は、同様に対処が可能です。ところがゴム製品だけは、そうは行かないのです。部品取車に装着されているゴム部品も経年変化で劣化しているからです。
そこでご紹介したいのが、このSUMO Rubberなのであります。クラシックヤマハとエンデューロモデルのオートバイが大好きなJasonとJackieが家族経営的に所有する企業です。注目すべきは、そのゴム製品のラインナップであります。
ゴム製品のラインアップは数百!
驚くべきは、その対象車両と商品点数。まずは前者ですが……「DT-1」や「RD250」&「RD400」といった2ストロークエンジンを搭載したクラシックヤマハをはじめ……
こうした70~80年代のヤマハ車にターゲットを絞り、商品開発をしておりまして……
その商品点数もまた、驚くばかり。地味な存在ながらもレストア時などで、あるとググっと仕上がりのクオリティが上がるタンデム用フットレストのようなスモールパーツばかりを用意しているのです……。
コチラはバッテリーを止めるゴムベルトですね。
コチラはオイルタンクフィラーネック&キャップのセット。繰り返しになりますが、ゴム製品は代替が利かないから無いと困るわけで、こんな小さな部品でも、あってくれると本当に助かるわけです。
彼らのウェブサイトには……
私達が扱うのは、主に既にヤマハが廃止しているか、あるいは入手が非常に難しい部品ばかりです。現在の市場を継続的に調査して、需要のある古い部品を探し出し、パートナー企業と協力して高品質な複製部品を供給しようと努めています。
との記載があります。ヤマハ愛好家への献身的な姿勢が見て取れるわけですが……それでもですよ、言ったら悪いですが、こんなゴム部品だけで商売が成立するって……イギリス人が如何に古い乗り物を大切にしているのか……ありがたいことですね。
ということで今回は、イギリス人のヤマハ愛に関する記事をお届けしました~!