【長所短所まとめ】SS(スーパースポーツ)って実際のところどうなの?

誰もがバイク購入を検討するときにどうしても興味を持ってしまう「SS」。そして結局その価格と「ライポジがきつい」という前評判で手を伸ばすことを諦めてしまいます。

今回はそんな悲しくともカッコイイSSについて、SS乗りである筆者がご紹介させていただきます。

 

「SS(スーパースポーツ)」とは?

一般的な4輪車と比べると、趣味でバイクに乗るということそのものが「スポーツ」といえることから、比較的オーソドックスな構成のオンロードモデルでも、ビジネス車と区別するために、メーカーラインナップの中ではロードスポーツ車と呼称されています。

 

そういった「ライディングを楽しむ」スポーツ車の中でも、特に絶対的な動力性能と運動性能の追求に特化した車種がスーパースポーツと呼ばれています。

 

オーバー400ccクラスSSモデルの長所と短所

もともと「レプリカ」というには語弊があることから使われはじめたSSの呼称ですが、 昨今ではレース側のレギュレーションが変わったこともあって、名実ともにレーサーレプリカを名乗ってまったく違和感のないものも多いですね。

 

各社が威信をかけて最新技術を投入し、性能と乗り味に磨きをかけて送り出すフラッグシップといえます。

とはいえ、制御技術が格段の進化を遂げた現代では、一昔前ではバケモノとまで言われたであろう、200psをオーバーしようかといったバイクを街中の渋滞に引っ張り出したところで、バイク側には大した問題は起こりません。真夏の渋滞では先に乗り手が参ってしまうほどです。

 

その上でオーバー400㏄クラスのSSモデルの長所といえば、やはり圧倒的な走行性能でしょう。

ごく普通の一般人が、地上最高峰といえるF1にも迫る加速力を手にすることができ、各社の誇りを賭けて闘うレーサーの遺伝子を持つ車両を保有する所有欲も満たせます。

 

短所をあげるとすると、同クラスの他ジャンルのバイクと比べると、バイク側から乗り手への歩み寄りの度合いが少ない(ライポジの自由度が低い)というところでしょうか。

メーカーが想定した乗り手の体格と体型から大きく外れる場合は、本来の性能を引出しにくいだけでなく、他ジャンルの車種に比して乗り手も必要以上に辛くなるといえます。

 

メーカーと車格により違いはあるかもしれませんが、多くの場合設計上のスイートスポットは北米~欧州におけるMサイズを基準とした、身長178cmから±5cmあたりといわれています。
吊るしのままで、操作と使い勝手に不都合と不具合なく乗るには・・・±10cmには収まっている必要があるでしょう。

 

加えて高荷重に対応したサスと過大とも言えるパワーは、公道で乗る限りは路面の荒れや変化と、それらによってもたらされるミスに対してはネガティブな要因となります。

 

アンダー400ccクラスSSモデルの長所と短所

一時は、各社のラインナップから消滅してしまったこのクラスのSSモデル。

 

近年では、性能や維持費の面で、もっと気軽にSSに乗りたいといったニーズの盛り上がりと、海外生産体制の確立と世界共通モデルの企画や売れ行きといったコスト的要素が合致した結果、再び盛り上がりつつあります。

各社の競争の激化ともに過激化・先鋭化しすぎた結果、市場からは見放されてしまった、かつてのレプリカブームの終焉が想起されて、逆に心配になるほどです。

 

アンダー400㏄のSSモデルの長所といえば、とっつき易さになるでしょうか。

走りに振ったモデルとはいえ、趣味性の高い大型のものと比べると、ロードスポーツ入門機的な性格や、手軽なコミューターとしての使い勝手まで求められるクラスであることから、経済面、性能面、ライポジとも非常にマイルドになっています。

 

かといって走らせてみて大型のSSに比べてつまらないかというと、(価値観にもよりますが)まったくそんなことはありません。パワーに依存しない局面での、軽快かつ俊敏な乗り味は大型SSや他ジャンルでは味わえないものとなっています。

 

加えて一般的には高性能を支えるには高コストがついてまわるのが常ですが、このクラスのSSは決して劣化することのない「軽量コンパクト」が走り味の源泉になっていますので、維持におけるコストはSSモデルとしては安価に済みます。

 

小排気量SSだからといった短所らしい短所は、(日本国内で乗るかぎりは)あまり見当たりません。SSとしての短所は大排気量のものと変わりませんし、小排気量としての短所は他ジャンルでも同様ですので。

 

SSモデルに共通の短所として

SSモデルの共通した短所として真っ先に挙げられるのがラゲッジ面の不便さです。しかしこういったモデルに、ラゲッジ系ユーティリティで変に期待するほうがおかしいとして割り切るのが正解でしょう。

 

そういったあたりを削ぎ落してこそのSSです。

また、何度か触れましたがライディングポジションのキツさも短所の一つでしょう。極端な長距離走行における上体を背筋で支えての上目遣いの連続や、一寸刻みの渋滞での低いハンドルの扱いは、適正な体格で正しいライポジをとれていても、他ジャンルの安楽なものよりは疲れるのは事実です。

 

なお、走りに振った上級パーツや付加パーツが装備されているケースが多く、その消耗やリペアで、SSならではの走りを担保するためには、同クラスの別ジャンルの車両よりも、トータルでのコストは嵩む傾向にあるのも間違いではないです。

 

一度は乗ってみましょう!

特に青年とは言い難くなってきた世代の方で、少しでも興味があるなら。できるだけ早いうちに、大小問わず一度は乗って(所有して)みるべきです。

 

シニア世代になってからでも、乗るだけならなんとかなるとしても、SSモデルならではの走りを積極的に堪能するにはハードルが上がってしまいます。思い通りに身体が動くうちに掴んだコツは、自制の閾値としても大事ですが、経験でアジャストしていくことができますので!

 

参考-Unsplash