ヤマハがアメリカを意識して開発したスポーツヘリテイジ・モデル「SCR950 ABS」が、日本でも発売されます!
今回は、復習も兼ねて、あらためて本モデルをご紹介しましょう!
SCR950 ABS
人気の”スクランブラー”スタイルに941cc空冷Vツインエンジンを搭載したスポーツモデル「SCR950 ABS」。
“Tough Explorer”をコンセプトに、鼓動感のあるVツインエンジンの搭載、自由度の高いライディングポジションの採用、1960年代のオンロード・オフロードを走行する”スクランブラー”を思わせるスタイリングを再現したモデルとして開発されました。
主な特徴は……
1)幅の広いハンドル、ゼッケン風サイドカバー、前後スポークホイールの採用やヴィンテージ感を漂わせたカラー&グラフィックなどによる”スクランブラー”を感じさせるスタイリング
2)優れたトルク、出力特性を発揮し心地よい鼓動感をライダーに伝える941cc空冷4ストロークVツインFIエンジン
3)ロング&フラットなシートの採用、ハンドル位置、フットレスト位置などによる自由度の高いアップライトなライディングポジション
などです。
コンセプトを具現化するため、「BOLT」系をベースとしながらも、ライディングポジションの変更、新設計のリアフレームの採用、リヤタイヤの17インチ化など新フィーチャーを織り込みバランスを整えました。
60年代スクランブラー風味のデザイン
スタイリングでは、クロスバー付きの幅広ハンドル、フランジレス化されたティアドロップ風タンクから流れるフラットシート、スラントマフラー、オフロード走行も想定した足回り、ゼッケン風サイドカバー、質感を感じるスチール製の前後フェンダーなどを採用。
カラーリングでは、シンプルでタイムレスなカラーリングを採用。これらにより、1960年代の”スクランブラー”を感じさせるデザインをアピールしています。一方で、液晶メーターやLEDテールランプなどの装備により、現代のトレンドも折り込んでいます。
このテイストを更に押し進めたカスタムも以前、当サイトでご紹介していましたね!
心地よい鼓動感を伝えるVツインエンジン
“Tough Explorer”のコンセプトに基づき、定評のある941ccの空冷4ストローク60度V型2気筒4バルブFIエンジンを搭載。
面白いのは、あえてバランサーレス設計のエンジンをリジット懸架として、車体の強度メンバーに活用、心地よい鼓動感をライダーに伝える手法です。
FIは点火時期・噴射マップの最適化を図っており、都市部周辺での低中速からの優れた加速性に貢献しています。エンジンフィンは全面黒塗装処理として”塊”感を強調しました。
アップライトなポジションを実現する専用仕様
フレームは、ベースとなる「BOLT」系のメインフレームを受け継ぎなつつ、新設計のリアフレームを組み合わせました。これによりロング&フラットでスリムなシートを備えることが可能となっています。
このシートに加え、スリムなタンクやコンパクトなエアクリーナーボックス、先に紹介したハンドルバーなどの効果もあり、自由度のあるライディングポジションをもたらします。
足回りも専用仕様とされています。
- 良好なクッション特性を備える専用セッティングされたインナーチューブ径41㎜のフロントサスペンション。
- ダンピング特性を専用セッティングし、ガス分離加圧のリザーバータンクを装着したリアサスペンション。
- 軽量アルミリムを持つスポークホイールと組み合わせたブロックパターンタイヤ
- ウェーブ形状の前後ディスクブレーキ(フロントはフローティングマウント)。
気になる価格と発売日は?
エンジンとメインフレームはBOLTと共有しつつ、外装と足回りを中心に専用仕様とすることで、見事なスクランブラースタイルに仕上げられていますね。実はこの手法、60年代、70年代と同じなんですよ。
さて、発売日ですが、5月25日を予定しています。
そして車両本体価格(消費税込み)は、1,060,560円です。まずまず、納得のお値段と言えましょう。
最後にスペックを掲載しておきますので、ご興味を持たれた方は参考にしてくださいね。
SCR950 ABSのスペック
- 全長×全幅×全高:2,255×895×1,070mm
- ホイールベース:1,575mm
- シート高:830mm
- 車両重量:252kg
- エンジン種類 / 弁方式:空冷4ストロークV型2気筒 / SOHC4バルブ
- 総排気量:941cc
- 内径×行程:85.0×83.0mm
- 圧縮比:9.0
- 最高出力:40kW〈54PS〉 / 5,500rpm
- 最大トルク:80N・m〈8.2kgf・m〉 / 3,000rpm