ロシア人デザイナーのAlexander Yamaev(アレクサンダー・ヤマエフ)氏が、ローシートのミニモペットをコンセプトに、レトロフューチャーなビジュアルがとてもユニークな、カプセル型電動スクーター「ZID」を3DCGにて製作しました。
一体この形状で、どうやってカーブを曲がるのかが気になるところですね…。
唯一無二の電動スクーターコンセプト「ZID」
アレクサンダー氏によるカプセル型の電動スクーターZIDは、ホンダの銘車”モトコンポ”にレトロフューチャー要素を加えたような、非常に独創的なスタイリングに目が惹かれます。
気になる操舵性は、フロントタイヤカバーとフットステップの間に蛇腹状の箇所があり、ここが左右に可動するように設計されています。
また、ステップの下には格納式のスタンドが設けられており、スタイリッシュに停車することができます。
コンパクト設計である都合上、ハンドルやシートは低めの設定としています。また、ハンドルにはスマホホルダーが標準で取り付けられており、端末のGPSアプリケーションを使用して走行状況を常に確認することができるという設定です。スマホがディスプレイ代わりになるということですね。
ワイヤー及び配線類はあえて外側を通し、蛍光イエロー色に統一することで効果的な差し色としてデザインの一部を担っています。
独特なシートフレーム形状の理由、それは上側からご覧いただくとわかる通り、シート下に長方形のラゲッジスペースが設けられているからです。さらに、フロントにもL字型の荷物置きが備わっているので、アイデア次第ではかなりの荷物を運搬することも可能。荷台のスケルトン素材がさらに近未来感を演出します。
なお、ZIDを製品化する場合は、バッテリーの積載スペースを確保しなければならないため、もしかするとラゲッジスペースを犠牲にすることになるかもしれません。
ZIDは2色展開を想定しており、レトロフューチャーを想起させる白を基調としたカラーリングと、ダークグリーンにレッドの差し色のアウトドアライクなカラーリングが用意されています。
見た目からそれなりの重量感を想像しますが、製品化する際には”軽量設計”というニーズに応えるため、構成部品を検討調整して持ち運び可能な重量にする予定とのこと。
超独創的でありながら、どこか親しみやすいデザインが魅力的のZIDは、電動化の流れが加速するパーソナルモビリティ領域において、ヒット作になるかもしれませんね!是非とも市販化されることを願っています。