水冷4気筒レーサー「S1000 RR」が世界中のサーキットで活躍していますが、ミラノショーで BMWモトラッドが発表したニューモデル(レーサー)が世界中に衝撃を与えています。
レーサーですので限られた情報しか公開されていませんが、画像をよく見てみると面白いことがわかります。それらを含めてご紹介してみましょう!
HP4 RACE
モデル名「HP4 RACE」。BMWモトラッド自身が”歴史上で最上質”と謳うレーサーです。
驚いたことに、この「HP4 RACE」、外装一式はもちろんのこと……、
カーボン製フレームを採用しているのです!
プロジェクトの発足当初は、プロトタイプのイメージが製品に何処まで近付けるか、皆目見当もつかない状態だったと言います。
BMWモトラッドの社長Stephan Schaller氏が直々に関与したプロジェクトですが、同氏が出した指示は「フレームとホイールは必ずカーボン製にすること」でした。
「妥協を許さず徹頭徹尾、軽量化しろ!」ということでしょう。その意図を汲んで開発が進められた結果が、この「HP4 RACE」。上記のとおりカーボン製フレームだけでなく……、
フェアリングやタンクカバー、フェンダー等、あらゆるパーツがカーボン製とされています。
何とも男気溢れるマッシブな仕上がりですね!
各パーツに関する詳細の発表はありませんが、フロントフォークにはオーリンズの倒立カートリッジタイプ「FGR」の文字が見えます。
ブレーキキャリパーはブレンボのモノブロックであることがわかります。
排気系はアクラポビッチ製カーボンサイレンサーが採用されています。エキパイは焼け具合からしてフルチタンでしょう。
ステーやヒートガードなど、至る所がカーボン。ここまでやると、眼がチカチカしてきますね。笑
そうそう、シートカウルも当然カーボンです!
社長の指示ですから、当然ホイールもカーボン製です。笑
HP4 RACE は市販予定!
さらに驚いたことにBMWモトラッドは「来春には、更に詳しく明かしましょう!」と明言しています。現在のところ機能パーツだけでなくエンジンについても未公開ですので、電子制御関連とともに発表されることでしょう。
そのうえ、この「HP4 RACE」を2017年後半に少数限定で販売すると言うのです! そのお値段たるやお幾らになることやら……。まずは来春の続報に期待しましょう!