第45回東京モーターサイクルショーで、気になる1台がありました。会場に入ってすぐのところに展示されていた、ホンダ学園ミニバイク部の「NSF100」。
1976年創設のホンダ学園はホンダがつくった学校で、ここでは整備士と開発エンジニアが育成されています。
「NSF100」でレースに出場する条件とは
NSF100 HRCトロフィーは、国内の各地でシリーズ戦が行われるミニバイクのレース。全国大会に出場できるのは、10月28日(日)までの国内レースでの実績が必要です。
複数のサーキットでの合計でも可能となり、4レース以上の参戦が条件。決勝での走行台数は45台のため出場者が多い場合には、予選によって決勝への出場者が決定されます。
クラスは「HRCトロフィーGC」と「HRCトロフィーJC」があり、ジュニアクラスは16歳未満。ジュニアチャンピオンのクラスには、HRCパーツ支援制度があり、MotoGPのライダーを目指すためのステップアップにもなっているレースです。
開催サーキットは全国にあり、レースで勝利を得た人が全国大会へ出場し、その先のライダーへとステップアップが目指せます。
参考までに、各地のレース会場を掲載してみました。
全国各地のレース会場
ホンダHRC
- 東北:カートソレイユ最上川、スポーツランドSUGO
- 関東:ツインリンクもてぎ(北ショート)、日光サーキット、筑波サーキット(コース1000)、茂原ツインサーキット(西コース)、サーキット秋ヶ瀬、ハルナモータースポーツランド、テルル桶川スポーツランド
- 中部:スピードパーク新潟、富士宮白糸スピードランド、明智ヒルトップサーキット、美浜サーキット
- 近畿:近畿スポーツランド、スポーツランド生駒、堺カートランド、名阪スポーツランド、近畿スポーツランド
- 中国:岡山国際サーキット、スポーツランドTAMADA、ナチュラサーキット
- 四国:徳島カートランド
- 九州:北九州カートウェイ、HSR九州
もうすでにレースが始まっていますので、日程などはホームページをご覧くださいね。
ぜひ、一度ご覧になってみてはいかがでしょうか。
ホンダ学園の説明会の開催場所はこちら
ホンダ学園の詳しい内容などを聞きたい方は、Honda本社で出張説明会が開催される予定です。
- 場所:東京都港区南青山2-1-1 会議室、本田技研工業の青山本社。
- 交通:地下鉄 銀座線・半蔵門線・大江戸線【青山一丁目】駅 出入口5
- 日程:4月22日(日)、5月13日(日)、6月17日(日)
定員は40名です。
詳細やお問い合わせは、ホンダ学園のホームページからアクセスしてみて下さいね。
「NSF100」は、こんなマシン!
NSF100には、RC211Vのデザインを受け継いだFRP製を採用。タコメーターには、RS125R、250Rで使用している電気式タイプで、回転数をリニアに表示することができます。
マフラーにはセンター出しアップタイプマフラーが採用され、エキゾーストパイプ素材には、ステンレンスによって軽量化を実現しています。
補強プレートを追加しているフレームボディは、横からやねじり方向における剛性を強化し、車体の重心位置の適正化することで軽快で安定したハンドリングが確保されているのです。
東京モーターサイクルショーは、バイク好きな人たちが集まる場所。そして、普段出会えないようなバイクを直接見ることができるのは、とても魅力的です。そんななかで、これからのバイクの世界を創っていく人たちに、少し惹かれたのでした。
レーサーとして、メカニックとして、その他にもバイクの楽しさを伝える仕事や役割など、人それぞれ携わり方は違いますが、これからもいろんな角度からバイクの楽しさを伝きたい、と思います。
「NSF100」のスペック
型式:HR01
全長×全幅×全高:1,556mm×595mm×911mm
ホイールベース:1,074mm
最低地上高:123mm
シート高:681mm
エンジン:空冷4サイクル単気筒
排気量:99.2㏄
ボア×ストローク:53mm×45mm
最高出力:6.2kw / 9500rpm
最大トルク:7.4N・m / 7000rpm
始動方式:押し掛け式
点火方式:CDI
変速機:5速
ブレーキ:前後ともにシングルディスク
タイヤサイズ:前 100 / 90-1248J、後 120 / 80-1254J
サスペンション:前 テレスコピック、後 スイングアーム式
価格:442,800円