2018年4月8日にMotoGP第2戦の決勝レースが、アルゼンチンのテルマス・デ・リオ・オンドで行われました。
予選では走行初日から雨となり気温も低下し、コースのコンディションも難しい状態のなかレースが展開されました。
MotoGP第2戦チームスズキエクスター予選結果
アレックス・リンスは5番手、アンドレア・イアンノーネは12番手でセッションが終了しました。
アレックス・リンスのタイムは、1’47.743でトップとの差は+0.590。
MotoGPクラスの予選ベストリザルトを更新し決勝ではセカンドローからのスタートとなりました。
アンドレア・イアンノーネのタイムは、1’49.975となり、トップとの差は+2.822。
予選でソフトタイヤからミディアムタイヤに変更しタイムアップをはかりましたが順位に結びつかず、決勝ではベストを尽くしたいとコメントしていました。
予選結果は、1位Alma Pramac Racingのジャック・ミラー(1’47.153)、2位Repsol HONDA Teamのダニ・ペドロサ(+0.177)、3位Monster Yamaha Tech 3のヨハン・ザルコ(+0.212)でした。
決勝で路面コンディションを制したのは
決勝では天候の影響による路面のコンディションによって、各チームがタイヤ交換を行うという場面がみられました。リンスは5番手からのスタートとなり、オープニングラップで3番手まで快調な走行をみせるが9ラップで4番手に後退。その後、集中力を維持しMotoGPで初となる3位表彰台を獲得しました。
アンドレア・イアンノーネは、12番手から8番手に追い上げ、途中後退する場面もみられたが、8番手をキープしそのままチェックを受けました。
河内健 テクニカルマネージャーコメント
「非常に良いレースでした。非常に難しいコンディションで、簡単にミスをしやすいレースだったのですが、私たちはアレックスの成長を実感することができました。
アンドレアは予選位置が悪かったために、本来のパフォーマンスが充分に発揮できなかったですが、それでもトップ10でフィニッシュし、しっかりレースを完走してくれました。」
ダビデ・ブリビオ チームマネージャーのコメント
「路面は所々濡れていて、ライン取りが難しい中、アレックスは冷静にマシンをコントロールしていました。
アンドレアは決勝中思うようなパフォーマンスができず残念でしたが、これから原因をしっかり追究し、さらに煮詰めていきたいと思います。」
アレックス・リンスのコメント
「スタートが遅れ、スタート進行がバタバタになって、スタート前は正直ナーバスになっていたから、そんな中で結果を残すことができたことが本当に嬉しいよ。
路面にはまだウェットパッチがあったし、ラインを外すとマシンが滑り、ほんとに難しいコンディションだった。
僕自身もチームも、日本のスズキのスタッフ達も、皆がひとつになって一生懸命やってくれて、強いマシンで戦えた。」
アンドレア・イアンノーネのコメント
「ウォームラップの後グリッドにつき、バイクを変えようとアクションしたのは僕らが最初だったんだけど、その後他のライダーも皆僕らの真似をして次々にピットインし始めたんだ。
本当あっという間にアスファルトが乾いて、路面のコンディションがどんどん変わっていったからね。
オースチンで気持ちを切り替えて頑張るよ。」
今回の決勝結果は、1位HONDAのカル・クラッチロー(40’36.342)、2位YAMAHAのヨハン・ザルコ(+0.251)、3位SUZUKIのアレックス・リンス(+2.501)となっています。
2018モーターサイクルショーMotoGPマシン
2018モーターサイクルショーで、SUSUKIのブースに展示されていたMotoGPマシン。
次回のレースも楽しみです。
「GSX-RR」のスペック
全長×全幅×全高:2,096mm×720mm×1,140mm
ホイールベース:1,457mm
車両重量:157kg以上
エンジン形式:水冷4サイクル並列4気筒DOHC4バルブ
排気量:1000㎤
最高出力:176kw(240ps)
最高速:330km / h以上
ギヤボックス:6速(シームレスシステム)
フレーム形式:アルミツインスパー
タイヤ(フロント / リア):17インチ / 17インチ
フロントサスペンション:オーリンズ製倒立フォーク
リアサスペンション:オーリンズ製
ブレーキ(フロント / リア):ブレンボ製カーボンディスク / スチールディスク