ヤマハが、スーパースポーツのフラッグシップモデル「YZF-R1」のDNAを受け継ぐスポーツモデルの新型「YZF-R15」を2017年4月からインドネシアで発売、その後アセアン各市場に導入予定であると発表しました。
新型「YZF-R15」
新型「YZF-R15」は、スーパースポーツの要素を醸し出す“シリアス感”や“レーシーイメージ”が支持され人気を博している現行「YZF-R15」の後継モデルとして、スポーツ性能のさらなる向上を目指して開発されました。
主な特徴は……
- 現行モデル比で排気量3%アップながら出力18.3%向上、実用燃費4.7%向上を図ったVVA(Variable Valve Actuation; 可変バルブシステム)搭載の水冷155ccエンジン
- 「YZF-R1」のDNAを受け継ぐ外観と薄型2眼LEDヘッドライト採用
- 優れたショック吸収性能と良好なフロント接地感、剛性感に寄与する倒立式フロントフォーク
などです。
560万台規模のインドネシア二輪車市場においては、スクーターやアンダーボーンタイプが主流のなか、ヤマハの「YZF-R25」「YZF-R15」を中心とするスポーツモデルは、若いバイカーのステップアップの対象として好評です。今回の新型「YZF-R15」は都市部の20代男性やモーターサイクルのトレンドに敏感なバイカーをターゲットとしています。
本気仕様のディテールに注目!
本モデル最大の注目点は、水冷単気筒155ccSOHC4バルブエンジンです。
ボア×ストロークは58,0×58,7mmですが、これは“BLUE CORE”エンジンを搭載した「トリシティ155」と同一。ところが「YZF-R15」の最高出力は14,2 kW / 10000rpmと、「トリシティ155」より3.2kWも高出力なのです。
VVA機構を搭載しており……
まさかのスリッパークラッチまでも装備しています!
フロントフォークは倒立タイプを採用しており……
スイングアームもアルミ製を奢っています。
ちなみに、製造・販売はグループ会社YIMM(PT. Yamaha Indonesia Motor Manufacturing)が行うそうです。
日本国内でも販売してほしい!
エンジン・車体ともに、かなり本気仕様なモデル、新型「YZF-R15」。冒頭で記しましたが、残念ながら今のところ日本国内販売の予定はないようです。
が、スズキは155ccモデル「ジクサー」を国内販売していることですし、ヤマハの気が変わる可能性も無いとは言い切れません。期待したいですね!
「YZF-R15」のスペック(インドネシア仕様)
- 全長×全幅×全高:1,900×725×1,135mm
- ホイールベース:1,325mm
- シート高:815mm
- 車両重量:137kg
- エンジン種類 / 弁方式:水冷4ストローク単気筒 / SOHC4バルブ
- 総排気量:155.1cc
- 内径×行程:58.0×58.7mm
- 圧縮比:11.6
- 最高出力:14,2 kW / 10000rpm
- 最大トルク:14,7 Nm / 8500rpm