世界初の量産VCエンジンが丸分かり!インフィニティ「QX50」のVCターボエンジンを2分で知る!

日産(インフィニティ)が2017年最後の大規模イベントであるロサンゼルスオートショー2017にて、新型「QX50」を発表しました!

インフィニティの次世代SUVビジョンが世界初公開!「QX50コンセプト」は何が新しいの?

2017年初に開催された北米国際オートショー(かつてのデトロイト・オートショー)で発表された「QX50コンセプト」の市販バージョンです。

エクステリアはコンセプトカーを忠実に再現!

さて、コチラが今回発表されたインフィニティ「QX50」。世界初の技術(エンジン)を搭載し、新開発プラットフォームによって優れたデザインと広々としたキャビンスペースを実現した中型プレミアムSUVです。

上掲の過去記事にて紹介した「QXスポーツインスピレーション」や「QX50コンセプト」のデザインを忠実に再現。空力性能に優れたエクステリアにより、インフィニティ独自の「優雅でありながらもパワフル」なデザインをSUVで表現しています。

世界初の量産可変圧縮比エンジンに注目!

さて、「QX50」最大の注目は、何と言ってもエンジンにあります。この「QX50」が搭載する「VCターボ」エンジンは、世界初の量産型可変圧縮比エンジンなのです。

可変圧縮比技術は、ピストンの上死点位置をシームレスに変化させることができるマルチリンクシステムを活用しており、最適な圧縮比に素早く変化します。

これにより2.0Lターボチャージャー付きガソリンエンジンのパワーと、4気筒ディーゼルエンジンの特徴である力強いトルクと高い効率性を併せ持つエンジンとされています。

と聞いても「圧縮比が変わるって、どういうことよ?」と思いませんか?シリンダー長が変わるのか、燃焼室形状が変わるのか……

その”VCターボエンジン”の構造が、ひと目で分かるのがコチラの写真。

カットされたシリンダーの向こう側にコンロッドが見えまして、それがクランクシャフトではなくて、マルチリンクというパーツ(平行四辺形の物体)に繋がっています。

そして、作動の仕組みは、この模式図をご覧ください。以下、文字での説明を試みてみますと……

  1. 圧縮比を変更する必要が生じたとき、ハーモニックドライブが回転してアクチュエーターアームを動かします。
  2. するとアクチュエーターアームがコントロールシャフトを回転させます。
  3. それによりロワーリンク(コントロールシャフトとマルチリンクを繋ぐリンク)がマルチリンクを押し上げて……
  4. マルチリンクはピストンが到達できる最高地点を変更する

ということになります。

それでは、マルチリンクシステムが作動している様子が分かる動画をどうぞ。一目瞭然で圧縮比が変わっている様子が分かりますね!

総排気量は1,997cc(圧縮比8:1)〜1,970cc(圧縮比14:1)、水冷直列4気筒ターボ。最高出力は268hp(200kW)@5,600rpm、最大トルクは280lbft(380Nm)@4,400rpmです。

「QX50」が搭載する世界初の可変圧縮比エンジンの仕組み、ご理解いただけましたでしょうか?意外に知らない人が多いみたいですので、皆さんドヤ顔で解説したってくださいね!

参考-日産YouTube; INFINITI VC-Turbo | Variable Compression Turbo Engine
Reggy

Reggy

オートバイ系雑誌・書籍編集をする傍ら、自転車輸入販売業として起業。得意ジャンルは自転車(子ども車・子ども乗せ・クロスバイク)・オートバイ・自動車・アウトドア。