スマホでデータ解析!アプリリアの新型「RSV4 RF」はまるでハイテクロボ【東京モーターサイクルショー2016】

イタリアのブランド、アプリリアのフラッグシップモデルが「RSV4」。アプリリアがWSB(ワールドスーパーバイク選手権)などで戦うワークスレーサーのベースマシンで、過去7つのタイトルを獲得した実績を持つことはご存じの通りだ。

そんなスーパースポーツモデルがモデルチェンジ。最上級バージョンの「RSV4 RF」が「 東京モーターサイクルショー2016」でお披露目された。その機能や性能は、元々持つ最新テクノロジーをさらにグレードアップさせた凄いモノ。驚きの新型ハイパーマシンの注目点を紹介しよう。

パワーは201psにアップ!


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ピアジオ・グループ・ジャパンのブースに展示された新型「RSV4 RF」。外観上にさほどの変更はない。パッと見た感じで、1番印象に残ったのはアルミ鍛造ホイールに施されたリフティングペイント。ちりめん状の模様がでる特殊塗装で、高級感とレーシーな雰囲気がいい感じだ。

主な変更点は、まずエンジン。熟成された999cc・65度水冷V型4気筒は、新設計のシリンダーヘッドやクランクシャフトなどの採用で、最高出力を向上。従来モデルの185psでもすごかったのに、新型はなんと1万3,000回転で201psを発揮する。また、エンジン自体の重量を2.5kg軽量化。ECUの演算速度を約20%向上させるなど、細部に渡るモディファイが施されている。

ちなみに、コンパクトなアルミフレームも、基本設計は同じながら、エンジン搭載位置などを変更。さらなるハイパワー化に対応している。

スマホが多機能PCに

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「RSV4 RF」の驚く点がもう一つ。革新的なマルチメディアシステム、”V4−MP”の採用だ。これは、スマートフォンとバイクをワイヤレス接続し、バイクの様々な情報をスマホで見ることができるもの。アップルストアかGoogle Playで専用アプリをダウンロードするだけで、自分のスマホを多機能なオンボードコンピュータに変身させられるのだ。

で、どんなことができるのか? 例えば、トラクションコントロール。これはパワー特性を電子的に調整しリヤタイヤのパワースライドなどを抑える機能なのだが、コーナー毎に好みの設定に自動変更することが可能(アクティブ・エレクトニック・セットアップ)となる。特にサーキットなどで重宝するもので、システムがスマホのGPS機能を利用してバイクの位置を常に認識、登録したコーナーが近づくと設定がオートで変更されるのだ。

他にも、スマホのディスプレイで、走行中のマシンの情報をバーチャルに見られる機能(アドバンスド・テレメトリー・ダッシュボード)も採用。これは、サーキットでよく使われるデータロガー的機能で、瞬間出力や瞬間トルク、リヤホイールの推力やスリップ率、リーンアングルなど、多種多様の情報をゲットできる。

バイクというよりハイテクなロボット感覚

以前、2015年モデルに公道で乗ったことがあるが、かなり強烈な印象だった。圧倒的パワーはもちろん、もっと凄いと感じたのは電子制御。ウイリーを抑えたり、ロケットスタートができたり、峠道や雨天時など3段階の設定ができるABSなど、設定を変更するだけでバイクが面白いように性格を変える。それが、新型ではさらにスマホも駆使できることになり、賢さもよりアップ!

これはもう、バイクというよりハイテクなロボットだ。う〜ん、新型もぜひ乗ってみたい!

参考 – ピアジオ・グループ・ジャパン

平塚直樹

平塚直樹

バイクやクルマ系雑誌の編集を経て、フリーライターに。最近は、チャリから宇宙ロケットのネタまで幅広く執筆中。愛車は隼。最新テクノロジーと映画、猫好き。