スズキを代表する銘車「隼」が1999年に初めて発売されました。したがって、今年は「隼」の生誕25周年となります。そこで今回は、300台限定で発売された「隼 25周年特別仕様車」と、歴代の「隼」を振り返ってみましょう!
スズキ「隼 25周年特別仕様車」とは
これがスズキ「隼 25周年特別仕様車」です。
2023年に300台限定で発売され、一次受付と二次受付で各100台、三次受付で100台+キャンセル分が受注されました。当選された方は本当に羨ましいですね!
25周年特別仕様車は基本的には標準モデルと同じですが、各部に特別仕様車専用処理が施されています。例えば、ガソリンタンクには25周年記念のポッテイングタイプエンブレムと、厚みのあるSUZUKIロゴデカールが採用されています。
左右2本出しのマフラーには、贅沢にもショットブラストによる25周年ロゴが刻印されています。
サイドの「隼」ロゴには、スピード感を強調する専用グラフィックが採用され、カウリングサイドリアには標準のメッキからブラックに変更されています。
また、サイドのロゴに合わせて、リアカウルにもスピード感を強調するグラフィックが採用されています。
さらに、ゴールドアルマイト加工されたチェーンアジャスターを装備しているほか、ドライブチェーンをよく見ると「隼」ロゴが刻印されています。
フロントブレーキインナーローターも、高級感溢れるゴールドアルマイト加工が施されています。
「隼 25周年特別仕様車」は、専用グラフィック&ディテール処理により、スズキが世界に誇る名車の生誕25周年を祝うモデルであることが分かります。限定300台ですから、希少価値も高いことでしょう。
「隼 25周年特別仕様車」のスペック
エンジン形式 | 水冷 4ストローク 直列4気筒 DOHC |
排気量 | 1,339cc |
最高出力 | 138kW / 9,700rpm |
最大トルク | 149Nm / 7,000rpm |
車両重量 | 264kg |
全長×全幅×全高 | 2,180×735×1,165mm |
最低地上高 | 125mm |
シート高 | 800mm |
変速機 | 6速リターン |
燃料タンク容量 | 20L |
タイヤサイズ | F:120/70ZR17M/C(58W)、R:190/50ZR17M/C(73W) |
カラー(2024年) | 白・青、黒・黒メタリック、グレーメタリック・レッド |
車両本体価格(税込み) | 215万6,000円 |
「隼」の歴代モデルを振り返る
ここからは「隼」の歴史を振り返ってみましょう。
初代「隼」が登場したのは1999年のこと。鎧兜(よろいかぶと)をモチーフとする独特のデザインが目を引きますが、「隼」を唯一無二の存在としたのは、圧倒的なパフォーマンスでした。
空力特性に優れたアルミツインスパーフレームを骨格とするコンパクトなボディーに、1,298ccの水冷直列4気筒DOHCエンジンを搭載。高い放熱性と耐摩耗性を持つSCEMシリンダー、2ステージインジェクション、SRADラムエアーシステムなどの最新技術を投入していました。
「アルティメット スポーツ」(公道における究極のスポーツバイク)というコンセプトをもとに開発された「隼」は、スズキのフラッグシップとしてだけでなく、高性能な日本製モーターサイクルの象徴として世界中で好評を得ました。
第2世代の「隼」が2008年に発売されました。基本構造は変わりませんが、エンジンのストロークが2mm延長され排気量が1,340ccへと拡大。最高出力は145kWにまでパワーアップされました。
SDTV、ツインフューエルインジェクター、チタン製吸排気バルブ、ライダーの好みに応じて出力特性を3つのモードから選択できるS-DMSが導入されました。
そして、第3世代の「隼」は2022年に登場しました。欧州と同じ仕様・装備に加えて、ツーリング時の利便性を高めるためにETC2.0車載器が標準装備されました。
また、ライダーの好みに応じて外装色の組み合わせや前後ホイールのカラーを選択できる「カラーオーダープラン」がスズキとして初めて設定されました。
というわけで、今回は「隼」生誕25周年を祝して、25周年特別仕様車と「隼」の歴史を振り返りました。あらためて振り返ってみると、25年間にわたり大きな変更がないまま、フラッグシップとしての地位を築き上げている「隼」の凄さを感じますね!スズキが世界に誇る名車と断言してもいいでしょう。