BMWは、3月3日〜16日に、スイスで開催されるジュネーブ・モーターショーで、7シリーズのMモデル「M760Li xDrive」を初披露!また、全てのPHEV(プラグイン・ハイブリッド)モデルに、7月からiPerformance(アイ・パーフォマンス)の名称を付けることなどを発表した。
新フラッグシップは12気筒搭載
まずは、世界初公開される「M760Li xDrive」(上)。
BMWモデルにおいて、ハイパフォーマンスモデルを表す称号”M”を冠したこのモデルには、Mパフォーマンス・ツイン・ターボ採用の12気筒エンジンを搭載。最高出力は600ps(441kW)、0-100km/hを3.9秒で駆け抜ける優れた動力性能を発揮する。
また、xDrive=インテリジェント4輪駆動システムも採用。X-5などで定評があるこの駆動システムは、電子制御式多板クラッチなどを装備。ドライ、ウェット、スノーなど、様々な路面状況に応じて、優れた走破性を実現する。
全てのモデル&シリーズの頂点としての存在感ある性能と、ラグジュアリーな快適性が注目だ。
また、Mモデルでは他に、戦闘的なデザインと直列6気筒 M ツインパワー・ターボ・エンジンなどによるパフォーマンスが魅力の、新型「M2クーペ」(上)も展示される予定だ。
PHEVモデルにはiPerformanceの称号
BMWが、最近力を入れているのがPHEV。以前ご紹介した通り、すでに2・3シリーズのPHEVが発売されているが、BMWでは今年7月からすべてのPHEVに”iPerformance”の名称を付けることを発表している。
これは、EV(電動自動車)などをリリースしているブランドBMWiで培った技術を、メインブランドBMWへの継承を表現したネーミングだ。
ジュネーブでは、これに合わせて7シリーズの3モデル「740e iPerformance」「740Le iPerformance」「740Le xDrive iPerformance」が展示される予定だ(上は「740e iPerformance」)。
いずれもツインターボ搭載の4気筒エンジンと、326 psのシステム出力を発生させる電気モーターを搭載する。「740e iPerformance」は標準ホイールベース。「740Le iPerformance」はロングホイールベースモデルで、インテリジェンス4輪駆動システムを採用した「740Le xDrive iPerformance」もラインアップする。
ちなみに、今回のショーでは、BMWiブランドからも、PHEVスポーツカーのi8のデザインをモディファイした「Protonic Red Edition(プロトニック・レッド・エディション)」も登場予定だ(上)。
車車間通信による駐車場検索サービスも展開
BMWがオプションで提供している「コネクテッド・ドライブ」にも、世界初の新サービスが発表される。
「オンストリート・パーキング・インフォメーション・サービス」は、車車間通信を使ったネットワークを使った駐車場検索システムだ。大都市での公共駐車スペースで、利用可能な場所を素早く見つけ出し、車載のコントロールディプレイに表示することが可能。ドライバーは、あちこちを探す必要なく、空き駐車場を効率的に発見することができる。
このシステム自体が日本でも導入されるかどうかは、国内導入時までは不明だが、実現すればかなり便利になることだろう。
車車間通信によるサービスは、トヨタの”ITS Connect”やホンダの”HONDA SENSING”など、安全支援システムとして国内メーカーも導入を始めているが、駐車場検索などはBMWが初。自動運転なども含め、こういったクルマのハイテクサービスは、今後も様々な形で出てくるだろう。
(輸入車の斬新なシステムが、日本で使いづらい場合もたまにあるが)便利になることは大歓迎! これからもBMWの動向に注目だ。
参考 – BMW Japan