チェコの自動車メーカー”Skoda”。日本ではあまり馴染みのないメーカーですが、クルマ好きならご存知の方も少なくないと思います。実は創業120年を越える老舗メーカーであり、現在はVWグループに属しています。
今回は、そんなSKODAが発表した興味深いコンセプトカー「Element」をご紹介しましょう。
Skoda「Element」は学生が製作!
コチラが、その「Element」。非常に珍しいEVバギーのコンセプトカーです。
その完成度の高さとワクワク感に驚いたのですが、その製作者が学生だというのです!
Skodaはチェコ・ボヘミア州の都市ムラダー・ボレスラフにて、将来同社で働く人材養成を目的とした専門学校を運営していますが、そこで学ぶ学生のインターンを受け入れています。
この「Element」は、総勢22名の学生が1,500時間を掛けて製作したのです。
EVバギーという新ジャンル!
ベースとされたのはSkodaの小型乗用車「CITIGO」=VW「up!」であり、理屈で言えば、ルーフを切り取り、ドアを外して、EV化しました。
後部座席のない2シーターですが、トランクリッド上にはソーラーパネルが設置されています。このリッドをあげると……
スマートTVが鎮座しています。
いかにも学生らしい趣味ですね!
“Alcantala”製レザーバケットシートを採用しているのも、これまた若者らしいチョイス!
ベース車がコンパクトカーですから、全長は3,597mm、全幅1,641mmと、当然のことながら日本にもフィットしそうなコンパクトサイズ。最低地上高はベース車より60mmアップさせてあり、ホイールはアルミ製としました。
こうなると、気になるのは走行性能ですね。コンパクトな電気モーターは、最高出力60kW(82PS)、最大トルクは210Nmを発揮し、最高速度は130km / hです。
18.7kWhのリチウムイオンバッテリーをフロア下に搭載しており、航続距離は160kmと発表されています。バギーであるならば、160kmは充分な航続距離ではないでしょうか?
こんな可愛いEVバギー、日産さんが市販してくれたら嬉しいのですが、まぁ無理でしょうね……