2018年モデルが続々と世界初公開されたミラノショー2017で、MVアグスタは「F3 800 RC」と「F3 675 RC」をリリースしました。
レース部門=Reparto Corseの頭文字”RC”の名を冠した限定モデルは、もはや同社ラインアップに欠かせないモデル群です。当サイトでは既に発表されている2018年モデルとして……
「Dragster 800 RC」と「F4 RC」の2モデルをご紹介しています。
MVアグスタ「F3 800 RC」&「F3 675 RC」
さて、今回ご紹介するのは「F3 800 RC」&「F3 675 RC」の2018年モデル。
同社が誇るスーパースポーツモデルをベースに、レース部門がチューニングを施した両車は、それぞれ世界限定350台が発売されます。
レッドにペイントされた美しいフレームに水冷3気筒のハイパワーエンジンを搭載。Euro4規制に対応させつつ高出力を維持するため、クランクのバランサーシャフト、プライマリーギア、吸気カムのプロファイルとバルブが変更を受けています。
その結果、「F3 675 RC」は最高出力128hp(94kW)@14,500rpm、最大トルク71Nm(7.24kgm)@10,900rpm、「F3 800 RC」は148hp(108kW)@13,000rpm、最大トルク88Nm(8.97kgm)@10,600rpmを発揮します。
削り出しの美しいステップとチェンジレバーを装備しています。
そして2018年モデルよりクイックシフターが新採用されたので、クラッチ操作なしでのギアチェンジが可能となります。
車両重量が173kg(乾燥)であることを考慮すると、凄まじいパフォーマンスが約束されています。
美しいトレリスフレームは、2018年モデルでは(技術的詳細は不明ですが)エンジンマウントポイントが変更されており、元々充分だった剛性が更に高められた、と発表されています。
そして2018年モデルで外観上の変更点としては、MVアグスタの代名詞とも言える3本出しのエグゾーストが”SC Project”製3-1とされている点。
旧い人間である筆者的には、3-1の排気系はレースキットのみとして欲しかったです。
フロントフォークはマルゾッキ製倒立43mm、ブレーキはブレンボ製4ピストンキャリパー+320mmダブルディスクの組み合わせ。
2018年モデルから、前後ホイールがレッドにペイントされていますね。
レースキットも豪華!
2018年モデルでも、両車には専用レースキットが付属します。
カーボン製サイレンサーを持つ”SC Project”製チタンエグゾーストやレース専用ECU、カーボン製ヒールガードなどなどが含まれ、それらを装備することで、最高出力は「F3 675 RC」133hp@14,570rpm、「F3 800 RC」では153hp@13,250rpmに達します。
もはやため息しか出ない速さと美しさを兼ね備えた2台の”RC”をご紹介しました。両車は日本でも販売される模様です。ご興味を持たれた方はMVアグスタ・ジャパンに問い合わせてくださいね。
「F3 800 RC」「F3 675 RC」2018年モデルのスペック
< >内は「F3 675 RC」。
- 全長×全幅×全高:2060×725× – mm
- 軸距:1,380mm
- シート高:805mm
- 車両重量:173kg(乾燥)
- エンジン:水冷4ストローク直列3気筒 / DOHC12バルブ
- 総排気量:798cc<675cc>
- ボア×ストローク:79.0×54.3mm<79.0×45.9mm>
- 圧縮比:13.3<13.0>
- 最高出力:148hp(108kW)@13,000rpm<128hp(94kW)@14,500rpm>
- 最大トルク:88Nm(8.97kgm)@10,600rpm<71Nm(7.24kgm)@10,900rpm>