ルパン並にあなたの心を奪いそう。あのクラシックなフィアット500がEV化して販売開始

国民的アニメ「ルパン3世」には数々の魅力的な名車が登場します。ファーストシーズンのベンツやセカンドシーズンのアルファロメオなど枚挙にいとまがないですが、やっぱり一番印象的なのは映画「ルパン3世 カリオストロの城」に登場したフィアット500(チンクエチェント)でしょう。

あの丸くてカワいらしい姿と、ドタバタ感のあるカーチェイスに心奪われた方も多いハズ。そんなチンクエチェントが、なんとEV化して販売されるというニュースが飛び込んできました。

 

フィアット愛溢れる博物館が主導

フィアット500EV

手掛けたのは2001年に設立された愛知県名古屋市の私設博物館「チンクエチェント博物館」。現行のチンクエチェントや初代ではなく、あくまで1957年〜1975年まで販売されたフィアット500のみを所蔵し、同モデルの保護を行っています。

そんな博物館がEVを手掛けたのは、同館オーナーのチンクエチェントへの愛があります。「ただ展示するだけではこのクルマに惹かれる人たちには届かない。ならいっそ、彼らとともに現代の暮らしの中で活かされることこそが、真の保護にあたるのではないか」と。

そこで同館で眠らせていた車両をベースに、提携するイタリアのカロッツェリアでレストアとEVコンバージョンを実施。「フィアット500 ev」という形で現代に蘇らせました。

 

AT限定でも運転できちゃうクラシックカー

フィアット500EV

インテリアもエクステリアもオリジナルのカワイらしくオシャレなチンクエチェントのままですが、中身は最新。EVなので、AT限定免許でも運転できちゃいます。発売から50年以上経つ車種とはいえきっちり改修されていますし、はじめてのクラシックカーとしても最適です。出足も加速も早くなっているから、クラシカルな見た目とはいえ、交通の流れに置いていかれる心配もなさそうです。

 

フィアット500EV

ダッシュボードはかなりオリジナルの印象そのままですが、変更点もあり。アッシュトレイをバッテリーの残量を表すデジタルディスプレイに置き換えているのです。メーターをデジタルにしてしまうという方法もあったとは思いますが、あえてアナログ式を残しつつ、違和感ない配置を実現しているところはまさにチンク愛ですね。

 

フィアット500EV

 

フィアット500EV

モーターはリアに、バッテリーはボンネット下に配置されています。もともとのチンクエチェントはエンジン後ろの後輪駆動だったので、フロントの方が軽い設計でした。この重量配分の違いからハンドリングがどんなふうに変わっているのか気になるところです。

 

現代に蘇る”日常の足”

フィアット500EV

見れば見るほど乗ってみたくなるフィアット500 evの価格はワンバッテリータイプが税込506万円、ツーバッテリータイプが税込550万円と少々高め。走行距離も前者が40km、後者が80kmとあくまで近隣の移動用といったイメージです。

 

とはいえ、こうしたパッケージもオリジナルに忠実といえるもの。思い起こせば第二次世界大戦後の混乱期を抜け、家庭にクルマが行き渡るようになった時代の日常の足がフィアット500だったわけですから。

フルレストア済みな上に近代化されていると思えば、価格にもある程度納得がいくところ。旧車のスタイルだけ楽しみたいというライト層には最高の一台となりそうです。

FIAT 500 ev

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石川 順一

石川 順一

理学の博士号をとったものの、趣味が高じてライター稼業に流れてきた変人。やっぱりクルマとバイクにはロマンがあるよね。