なにこれカワe。ホンダの新型EV「Honda e」はAI搭載の超スマートカー

丸めのヘッドライトにハッチバックと、どこか1970~80年代のホットハッチのような懐かしさ。そしてシンプルさと気品漂うエクステリアといったら。

「IKEAが自動車業界に参入した最初の1台」なんていわれても違和感ないオシャレさと親しみやすさを備えたシティコミューター。そんな北欧家具のような雰囲気をまとったホンダ初の量産EVが「Honda e」です。

 

インテリアもリビングらしくてe

驚きはエクステリアに留まりません。車内に目を移すと、クルマとは思えないほどのリビング感が広がっているんです。ドライバーをまったく圧迫することのない、ストレートなダッシュボード上に12.3インチのモニターを中心としたスクリーンがずらり。もはやメーターというよりは、タブレットやテレビを見ているような感覚すら覚えます。

 

このパネルはそれぞれ5つに分かれていて、速度や航続距離、バッテリー残量を示すメーターとしての機能だけでなく、音楽やナビなどの操作が行えるインフォテイメントシステムとして機能しています。

 

しかも左右の6インチディスプレイはサイドミラー代わり。車体左右に取り付けられた小さな円柱状の突起のカメラから映像を取り込む形です。つるんとした外観のシンプルさはこうした仕掛けのおかげもあるんですね。

 

これがサイドカメラ。かなり視野は広く、モニターに映し出される映像はミラーと遜色ない。

 

AIにスマホの高度な連携。先進機能もe

Apple CarPlayやAndroid Autoといったスマートフォンとの連携はもはや一般的になってきましたが、Honda eはさらに一歩先を行っています。

 

専用アプリ「Honda リモート操作」をインストールすれば、タップ一つで車内エアコンをリモートでつけたり、予めナビゲーションの目的地設定などを行えちゃうんです。もはや乗り始めの暑さや寒さに悩まされたり、運転席に腰を下ろしてからもろもろ設定をするなんてわずらわしいことはしなくてOK。自宅で身支度を整えながら、スマホをタプタプするだけでいいんです。

 

しかもスマートフォンがクルマの「デジタルキー」にもなる機能もあるんです。スマートフォンを持って、クルマに近付くだけでロックが解除。乗り込むとクルマがドライバーを検知して自動的に電源がオンになるんです。キーを回す必要はおろか、エンジンスタートボタンを押す必要すらないなんてなんてラクラクなんでしょう……!

 

Honda eにはさらに先進的な機能も。AIアシスタント「Hondaパーソナルアシスタント」が搭載されているんです。「OK Honda!」と話しかけると、コンソールのディスプレイに”○書いてちょん”みたいなゆる~いキャラクターが登場し、こちらの知りたい情報に音声認識で応えてくれます。スマートフォンやスマートスピーカーが一般的になってきたとはいえ、クルマで標準搭載されているのはなんとも新鮮。気の利いた受け答えだけでなく、キャラクターならではの多彩な表現もドライバーを和ませてくれます。

 

シチュエーションを絞って楽しくドライブ。走りもe

走りもかなり良さげです。リアシート下に搭載されたモーターは、モデルによって異なりますが、上級モデルなら最高出力154ps、最大トルク315Nmと3Lのエンジン車並のスペック。ですが、ライバルともいえる日産リーフと比べるとあらゆる面でパワー不足に見えます。航続距離に至っては1充電で283kmと、ベースグレードのリーフより50kmも短いくらいですし。

 

それでもHonda eの魅力はなんら変わりません。なにせリーフが2Lクラスのエンジン車相当の車格であるのに対してHonda eは1Lのコンパクトカー程度。2回りくらい小さいんです。出力もトルクも劣るとはいえ、後輪駆動で前後重量配分も50:50と設計もよく突き詰められています。さらに最小回転半径に至っては、0.7mもHonda eの方が小さいくらい。「都市部で小気味よく乗り回せるクルマ」というキャラクターづけで差別化を図っているのでしょう。これは乗ってみたい!

 

気になる価格はベースグレードが451万円、上級グレードのHonda e Advanceが495万円。リーフの332万円~という価格設定からすると頭一つ抜けていますが、これだけ先進的な機能があれば納得かも?EVの進化具合をぜひその目に。

本田技研工業株式会社

公式サイト

石川 順一

石川 順一

理学の博士号をとったものの、趣味が高じてライター稼業に流れてきた変人。やっぱりクルマとバイクにはロマンがあるよね。