VWがジュネーブモーターショー2019で魅力的なEVコンセプトカーを発表しました!
アメリカでは1960年代より、往年の名車「ビートル」をベースに改造した”デューンバギー”でオフロードを楽しむ文化があるのですが、それを現代に、しかもVW自身の手で、EVにより蘇らせたのが「ID.BUGGY」です。
ID.BUGGY はVW のEVコンセプトカー第四弾!
さてクルマに詳しい方なら、VWがクルマの電化=EV化に並々ならぬ決意を持って取り組んでいることをご存知のことと思います。その原動力となっているのがディーゼル車の排ガス不正問題であることは想像できるわけですが……それでもEV化の最先端を目指してるのは事実。当サイトでは、これまでに……
VWが発表したEVコンセプトカーの第一弾である、コンパクトカーの「I.D.」をはじめ……
第二弾のワンボックスタイプのEVコンセプトカーである「I.D. BUZZ」を紹介しています。
そして更に……
今外すことのできない売れ線ジャンルであるクロスオーバータイプのEVコンセプトカー、第三弾の「I.D. CROZZ」も、ご紹介しております。当サイト、ツボを抑えていますな~。
そして今回発表された「I.D.BUGGY」は、第四弾として登場したのであります。
ID.BUGGY はVW のEVコンセプトカー第四弾!
さて、コチラが「ID.BUGGY」。これまでは「I.D.」だったのですが、何故か今回のリリースでは「ID.」となっているのですが、まぁ放っておきまして……2019年3月上旬に開催されたジュネーブモーターショーで見事に世界初公開されました!
往年の大人の玩具”デューンバギー”をモチーフにして、EVとして現代に蘇らせた「ID.BUGGY」ですから、その最大の魅力はエクステリアにあると断言できます。
ルーフがないだけでなくドアすら持たないバギースタイルを採用。もうコレだけでウキウキしてきます!
ご覧の通り、基本的には2シーターなのですが、後ろに座席を設けて4シーターに変更できます。オフロード走行を思い切り楽しむため、内装は防水素材とされています。
今回は、技術的側面を説明するための公式画像は一つも公開されていませんが、構造的には、これまで発表した第一弾~第三弾と同じく、同社が新開発した次世代EV向けモジュラープラットフォームであるModular Electric Drive Matrix (MEB)を活用。62kWh のリチウムイオンバッテリーをフロアに搭載しており、リアに 201PSのモーターを搭載しています。
航続距離は155マイルですから約250km。この類の乗り物としては充分と言えましょう。
更に面白いのが、フロントアクスルにモーターを追加設置することで、4WD化が可能であること。
さらに注目すべきは、コンポジット(複合)素材製のアッパーボディはMEBシャシーから取り外すことが可能な仕様としている点。これはオリジナルのデューンバギーがそうであったように、サードパーティによるボディ開発を助ける目的なのだとか。「ID.BUGGY」は未だコンセプトカーですから、全てがこの通りで市販化されるワケではありませんが、それでも乗り物文化へのリスペクトを感じさせてくれるのは嬉しい限りです。
オフロード走行を楽しむモデルですから、「ID.BUGGY」はボディ下にアルミ製のアンダーガードを搭載しています。またサイドシルのアルミ製パネルも、アンダーガードの役割を担うとされています。
VW はI.D.シリーズでEVの世界観を演出している!
いかがでしたでしょうか?今回はVWが発表した「ID.BUGGY」をご紹介してみました。こんな遊び心を満載したEVが、遂に出てきましたね。
それにしても、日産は「リーフ」をセッセと売ることでシェアを拡大しているのですが……出遅れたVWは魅力的なコンセプトカーを続々と投入して、なんだか明るく楽しいEVの世界観を演出していると……
日本人的には日産に頑張って欲しいのですが、「VW、侮りがたし……」って感じでしょうか。今後の動向から目が放せません!
Volkswagen