BMWモトラッドは定期的に素敵なコンセプトモデルを発表してくれています。当サイトでは過去に……
「F850GS」用エンジンをベースとした(と思われる……)ツインエンジンをカーボン製フレームに搭載した未来のアドベンチャースポーツ・コンセプトモデルや……
「R nineT」をベースにしたパリダカ・レーサー風コンセプトモデルをご紹介していました。
しかし……今回発表されたのは、ちょっと様子の違う仕上がりなのであります。
“The Revival Birdcage” は “鳥かご” みたい!
それがコチラ!って……「未だ制作中じゃねぇかよっ!」という声が聞こえて来そうですが……そんなことはありません。コレが完成形なのです。
制作したのはBMWモトラッドから依頼を受けた、アメリカのカスタムビルダー”Revival Cycles”。「オートバイは機械以上のものであるべき」という信条のもと、ハンドビルドにより、数多くのコンセプトモデルやカスタムバイクを制作している、この道のプロです。
“The Rivival Birdcage”=復活した鳥かご、と名付けられた、このコンセプトモデル。最大の注目ポイントは……誰がどう見ても、”鳥かご”みたいなフレーム。この「リバイバルバードケージ」と名付けられたフレームはチタン製。Rivival Cyclesの手により制作されました。Revival Cyclesの責任者であるAlan Stulberg氏は、以下のように述べています。
「チタンでフレームを製作するのは今回が初めてでした。それだけでも大きな課題でした。最終的には上手く溶接して、フレームが透けているように見える、という目標を達成しました。この結果に非常に満足しています」
さて、この”The Revival Birdcage”ですが、スケスケのフレームとなることで、必然的にエンジンに目が行くようになっているわけで……なんと、それこそが、このフレームの狙うところなのでした。
「私たちはエンジンに注意を集中させたかったのです。それこそが、私たちがデザインしたこのユニークなフレームで達成したことです」
ちなみに、ハンドルバー、フットレスト、シフトレバー、シート、独自のカーボン製サスペンションコンポーネントなどの機能パーツは、すべて同社によりハンドビルドで作られています。
BMWモトラッドは2020年にクルーザーを発表する!
さて、何故、エンジンに注目して欲しかったのかと言うと……実はこのコンセプトモデルは新しいBMWボクサーエンジンのプロトタイプを搭載しているのであります。更に!なんと、BMWモトラッドは2020年に、その新エンジンを搭載したクルーザータイプのニューモデルを発表すると明言しているのであります。コレは大ニュースです!
この”The Reivivla Birdcage”は、クルーザータイプのニューモデル発表を告知するために制作されたのです。ですから”鳥かご”フレームを落ち着いて見てみますと、確かにそのスタイルはクルーザーのソレなのです。
BMWモトラッドには、バガーモデルこそありますが、直球ド真ん中のクルーザー(ボクサーツイン搭載車)は確かにラインアップしていないのです。コレはそこを攻めるぞ、という宣戦布告なのであります。グローバルで発表されたリリースには、
2019年前半にBMWモトラッド自身の手によるクルーザーのコンセプトモデルを発表する
とも記載されています。コレは楽しみですね!
続報が入りましたら記事にしまっす!