特徴的なフレームワークと必要最低限のパーツで構成されたこちらのミニマルな電動モタードバイク「DAT Bike」は、ベトナムを拠点に活動する工業デザイン会社「Carota design」によって3DCGで制作されたコンセプトアートです。
DAT Bike by Carota design
まず目を惹くのは、電動バイクの要である超大容量バッテリーでしょう。タワー型PCのような大きく重厚なバッテリーを抱えているものの、バックボーンフレームによって非常にスリムな印象を与えます。
また、マット&サテンをベースにオレンジの差し色が美しいペイントワークからは、高いデザインセンスを感じさせます。何より3DCGの技術力にも圧巻ですね。
近未来的なディテールがたまらなく格好良いです。このクオリティを保ったまま、実際に製品化して欲しいレベルですね。
DAT Bikeのディテール
正面にはゼッケンプレート風のフロントカウルを備えており、縦2灯のヘッドライトがモダンな印象を与えます。
極力シンプルなハンドル周りを実現するため、前後ブレーキのマスターシリンダーはタンクレスで表現されています。
メーターパネルはメインフレームに埋め込まれ、その下にはタッチパネル搭載のICカードリーダーが設置されています。おそらく非接触型のイグニッションキーを想定したデザインでしょう。
インパクトを放つ、どっしりと構えたバッテリー部分は、複数の素材と塗装で構成されたスタイリッシュな形状。
サイドパネルには「ホーチミン、ベトナム、2022年6月」と書かれています。
モノサスを介して取り付けられたスイングアームには、オンロードレースで使用されるスリックタイヤが装着されており、非常にスパルタンな乗り味の電動モタードバイクなのではないかと妄想が膨らみますね。
また、レーシングスタンドとホイールにあしらわれたペイントも車体のペイントデザインと統一されています。
Carota designが制作した電動モタードのコンセプトマシンは、見れば見るほど妄想が膨らみ、見る人に感動を与えてくれる3DCGアートでしたね。
どこかのメーカーで本当に製品化してくれることを願わずにはいられません。