現在のモータリゼーションは電動化の時代に突入しています。しかも、ガソリンエンジン車を超える速さを発揮するモデルも登場し、どのEVが最速か話題になることが多くなっています。ここでは電動バイクと電動車のどちらが速いのかEV専門のメディアが公開した動画を元に紹介します。
電気自動車と電動バイクどちらが速いのか
EV(エレクトリック・ビークル)のパワートレインがモーターとバッテリーの割合が増え、100%電気で走る自動車やバイクのシェアもどんどん増加しています。
フル充電からの航続距離もEVが出た当初に比べれば、かなり長くなり、加速性能はガソリン車より勝るモデルも登場しています。
そのため、ガソリン車と電気自動車のどちらが速いかという議論よりも、電気自動車同士で競い合い、どのEVが世界最速化という議論にまで発展しています。
ここでは、EVの話題を取り上げてるメディア「InsideEVs」が行った、四輪と二輪でどちらが速いか検証動画から、話題の2モデル「テスラ・モデル3」と「ゼロ SR/F」のゼロヨン勝負に注目してみました。
Zero SR/Fとは
ゼロSR/Fは、アメリカのゼロ・モーターサイクルズ(ZERO MOTORCYCLES)が生産する電動バイクです。ゼロ・モーターサイクルズは、NASAの技術者であったニール・サイキ氏により2006年に創業し、ゼロSR/F以外にもオフロードバイクからスポーツバイクまで幅広いモデルを展開しています。
ゼロSR/Fには14.4kWhのバッテリーが搭載され、航続距離はフル充電で259km走行可能、最高速度は時速193kmを実現します。
グレードはスタンダードとプレミアムが2つが設定し、2つの違いはスタンダードでレベル1(110V-120V)の充電で8.5時間、プレミアムではレベル2(208V-240V)の充電で4.5時間のフル充電可能です。
日本には、4月上旬に輸入される予定となっており、車両区別は大型自動二輪車のため大型二輪免許またはAT限定大型二輪免許で乗ることが可能。車検は免除となります。
テスラ・モデル3とは
テスラ・モデル3は、2016年3月13日にアメリカのテスラが発売した電動自動車です。車体クラスはEセグメントサイズのセダンですが、0-100km/h加速は3.4秒と高性能スポーツカー並みの加速性能を誇ります。
モデル3のグレードは「スタンダードレンジ」、「デュアルモーターAWDロングレンジ」「デュアルモーターAWDパフォーマンス」の3つを設定し、最高速度はスタンダードレンジの209km/h、AWDパフォーマンスの259km/h、航続距離はスタンダードレンジの353km、AWDパフォーマンスの496kmです。
価格は511万円からで、最上級セダン「モデルS」の約半額という価格設定から、アメリカではモデルSの約3倍の販売台数を記録している大ヒットモデルです。
ゼロヨンガチンコ勝負!先にゴールラインをきるのは
勝負はシンプル!停止時から同時にスタートして400m地点までどっちが早くゴールするかを競い合うゼロヨン勝負です。
走らせるのは、テスラ3のグレードが「デュアルモーターAWDパフォーマンス」、ゼロSR/Fは「スタンダード」です。同時スタート後は「ヒューーン」とモーター独自の音が鳴り、エンジンに比べればとても静か。
スタートダッシュはモデル3が勝ち、時速100キロ到達まではモデル3で3.5秒、ゼロSR/Fで3.94秒とカタログスペックと変わらないパフォーマンスを発揮。
しかし速度が増すにつれ、徐々にゼロSR/Fが挽回し、わずか10秒弱で2台はゴール。
気になるタイムはモデルSが11.77秒、ゼロSR/Fが11.59秒となり、わずかな差でゼロSR/Fが勝利でしました。
まとめ
ゼロヨン勝負の結果はゼロSR/Fが勝利し、ゴール通過時点の速度はモデル3が183.97km/h、ゼロSR/Fが184.13km/hとなりました。パワーは圧倒的にモデル3のほうが勝りますが、やはり車重がモデル3が1860kgに対し、ゼロSR/Fが約8分の1の220kgとなったのが大きな勝因となりました。
他のモデルだとどんな結果になるのでしょうか?これからもEVがどれほど進化してハイレベルな勝負をするか気になりますね。