サービスエリアやパーキングエリアで休憩をしていると、突然ナゾのおじさんから話しかけられた経験がある人は多いのではないでしょうか?見知らぬおじさんたちがこぞって口にするのは「このバイク何ccなの?」なのですが、いわゆる「ナンシーさん」に困ってしまった人も少なくないでしょう。
今回のコラムではナンシーさんはなぜ見知らぬあなたに排気量を聞きたがるのか、考えられる理由3つをご紹介いたします。
値段と年収を知りたい
ナンシーさんの多くは排気量からあなたのバイクがいくらなのかを割り出そうとしています。一概には言えませんが、バイクは排気量が高くなればなるほど走行性能が上がり販売価格(購入価格)も上昇する傾向にあり、購入できる金額からあなたの懐事情を探ろうとしているのです。
たとえば、あなたのバイクが249ccであればナンシーさんは「中型か、平々凡々なんだな」と思いますし、1,000ccを超える大型であれば「ほほぅ、なかなか稼いでるのか」と思うのです。
ただ純粋に排気量を知りたいだけであればいいのですが、中にはあなたの年収や収入を知って「俺の方が稼いでるわ」と勝手に優位な気分に浸ろうとして聞き出そうとしているケースもありますので一概には純粋に聞いてきているだけでは限りません。
排気量だけでなく年収も聞いてこようとしていれば建設的な話にはなりにくいので、煙に巻いて退散するようにしましょう。
バイクへの本気度をみてやりたい
排気量からバイクへどれだけの愛情があるかを推し量ろうとしているケースがあります。
ナンシーさんは比較的年齢層も高いおじさんが多いのですが、ナンシーさんたちの一部には「排気量の高さ=バイクへの本気度」と考えている方がいらっしゃり、あなたへナンシーさんなりのチェックが入っているのです。
たとえばヤマハの名車「SR400」に乗っていれば「確かに有名なバイクだがファッションライダーが好きそうだし、そもそも399ccって真のバイクライダーは乗らねえんだよな」などと脳内会議をしているのです。
ナンシーさんが心の中で考えているだけであれば害はありませんが、そこから「バイクへの愛とは何か」などの壮大な演説がはじまるケースもあるため簡単に気を許してはいけません。
バイクへの愛情は人それぞれでナンシーさんがいかに語ろうとしても、あなたが受け入れられないような主張まで聞き入れる必要はないので早めに切り上げてその場を離れましょう。
正しい知識があるかチェックしている
バイクは知識があればバイクショップに行かなくても自分でカスタマイズできる乗り物ですが、排気量の大きいバイクは構造も複雑になりやすいためナンシーさんはあなたに知識があるかどうかを探っています。
ナンシーさんたちの多くは「昔オレもよくイジって乗ってたんだ」という人がいらっしゃり、「きちんとカスタムしてるのか」や「そんなカスタムじゃダメだ」とあなたのケア方法に問題がないかチェックしているのです。
たとえば4気筒バイクのメンテナンス項目にポイント調整というものがあげられますが、もし点検をしていなかったら「いいバイクに乗ってるのに可哀想じゃねえか」とお説教がはじまるのです。
真摯にメンテナンスの必要性を語っているようにも思えますが、実は知識をひけらかしたいナンシーさんも多いのですべてをきちんと聞いてあげる義理はありません。
まとめ
ナンシーさんが話しかけてくる真意はマウントを取りにきていたり、バイクへどれほどの愛着があるかをチェックしていたり、または単に話し相手が欲しいだけなど様々な事情を抱えています。
自己満足のために話を振られていれば早急に切り上げても問題はありませんが、ナンシーさんのすべてが悪い人とは限りませんので、話をして悪い気持ちにならないのであれば少しだけ話に付き合ってあげてもいいのではないでしょうか。