近年ラインアップを増強して、すっかり人気も定着してきたトライアンフ。ネオクラシック路線をベースとしつつ、カフェレーサーやボバー、スクランブラーを追加していますが、どの車両もなかなかに魅力的なのですが……
今回、同社が発表したファクトリカスタム「ロケット3 TFC」が、ベースモデルを遥かに上回る、実に素晴らしい出来栄えなのであります。
トライアンフ「ロケット3 TFC」は世界限定750台!
コチラがその「ロケット3 TFC」。”TFC”が何を表しているかと言うと、それはTriumpf Factory Customの頭文字でございます。
先日掲載されたコチラの記事で紹介した「スラクストン TFC」は、ファクトリ―カスタムのカフェレーサー。
今度の「ロケット3 TFC」はクルーザー・バージョン。カスタマイズの手法は「スラクストンTFC」と同じです。トライアンフが誇る大排気量クルーザー「ロケット3」をベースとしつつ、各パーツに上級品や特別装備品を奢ることでカスタマイズし、世界限定750台が販売されます。
トライアンフ「ロケット3 TFC」のディテール
全体のシルエットですが、こう言っては「ロケット3」オーナーさんには申し訳ないほど、ググっと洗練されています。
比較のために「ロケット3」を載せておきますが……この圧倒的な仕上がりの違い、一目瞭然ではないでしょうか?
「ロケット3」そのものを悪く言うつもりはありませんが、「ロケット3 TFC」はドゥカティ「ディアベル」に匹敵するエレガントなクルーザーに変身しているのであります。
注目のエンジンですが、元々、2,300cc水冷直列3気筒のドデカいエンジンを搭載していました、本モデルは完全新設計されております。ボア×ストローク= 110.2 x 85.9mm、総排気量は2,458ccと、更に大きくなりました。そして最高出力は170PS以上、最大トルク221Nm以上と発表されています。これはトライアンフ史上最高出力であり、現在市場にある生産車両のなかで最大のトルクなのだそうです。最上質なクルーザーに相応しいエンジンなわけです。
また(水冷エンジンですけど……)機械加工された美しい冷却フィンにもご注目ください。ディテールにもコダワっているのです。
コダワリのディテールは更に続きます。特徴的な二眼LEDヘッドライトをはじめ……
大排気量3気筒エンジンから伸びる特徴的な曲線を描くエグゾーストパイプ。そのカバーはカーボン製です。
シュッと引き締まったリア周りも特徴的な「ロケット3 TFC」ですが、シートはレザー製。ピリオンシートはデタッチャブルで、シングルシート化も可能。凝った作りです。
インストゥルメントには高機能な第二世代の液晶を採用。
クルーズコントロール、4つのライディングモード、トラクションコントロール、ABS、シフトアシストを標準装備。
最先端の電子制御技術が満載されています。
ブレーキには、ブレンボ製Stylemaものブロックを採用。フロントフォークはショーワ製品がセレクトされました。
外装パーツにはカーボン製品が多数採用されており、その結果、ベースモデルと比較して、なんと40kgもの軽量化を実現しているのであります。
そのようには発表されていないのですが、もしかすると「ロケット3 TFC」は新型「ロケット3」をベースにしているのかも知れませんが……
そして先にも記しました通り、本モデルは世界限定750台のみの生産となります。
で、このように立派なシリアルプレートにナンバーも打たれて出荷されるそうです。
トライアンフ「ロケット3 TFC」のお値段は……
いかがでしたでしょうか?今回は、トライアンフ社によりファクトリーカスタム、「ロケット3 TFC」をご紹介しました。
実は本モデルは既に日本でも予約が開始されております。その気になるお値段は…… メーカー希望小売価格325万円~となっております。筆者にはとても手が出ないのですが…… こうした車両はアリでしょう!
ご興味を持たれた方は同社ウェブサイトでご確認くださいね。