先日パシフィコ横浜で開催された「ヨコハマ ホットロッドカスタムショー2021」には行かれましたか?今回は2年ぶりかつ記念すべき第30回(プレ)ということもあり、来場者&出展ブース共に大盛況でした。
中でも注目を集めていたのがハーレー・ダビッドソン・ジャパンが展示していた、話題沸騰中の「スポーツスターS」になります。それでは早速、写真たっぷりにご覧いただきましょう!
30回目を迎えた「ヨコハマ ホットロッドカスタムショー」
その前にご存知ない方のために「ヨコハマホットロッドカスタムショー」について概要をご紹介しますと、ムーン・オブ・ジャパン(ムーンアイズ)が主催する日本最大級のインドア Car & Motorcycle Showになります。日本国内はもちろんのこと世界中で注目を集めており、クルマ&バイクのカスタム界隈では日本最大級のカスタムショーです。
なお、主催のムーン・オブ・ジャパンについてもご紹介しますと、アメリカの伝説的ホットロッドビルダーであるディーン・ムーン氏が創設した、ホットロッド&カスタムブランド「MOONEYES(ムーンアイズ)」を取り扱う企業ムーン・イクイップメントの日本代理店として菅沼繁博氏によって設立された会社です。ムーン・オブ・ジャパン設立後すぐに本国創業者のディーン・ムーン氏が他界し、後を追う様に夫人も他界したため、ムーン・イクイップメントは競売にかけられるも、創業者の意志を引き継ぎ事業継続に手を挙げたのが菅沼氏というわけです。ここには長いドラマがありますが、この辺りで割愛いたします。
ということでUSテイスト満載のカスタムショーですから、昨今カスタムカルチャーをはじめとするライフスタイルの多様性にも寛大なハーレー・ダビッドソン・ジャパンももちろん出展しているわけです。
そもそも「スポーツスターS」とは?
ハーレー・ダビッドソンが開発した次世代を担う新型エンジン「レボリューションマックス1250T」という水冷Vツインエンジン(総排気量1,250cc)を搭載したニューモデル、それが「スポーツスターS」です。過去に「水冷Vツインエンジン搭載のハーレー新型「スポーツスター」が登場!」でご紹介しているので、詳細については割愛させていただきます。
これまでは、広報写真でしか見ることができませんでしたが、実車と対面するのは初めてです……。高鳴る鼓動を抑えながらパシフィコ横浜へ向かいました!
「スポーツスターS」なかなか良い感じじゃないか!
会場にはビビッドブラックが展示されていましたが、実車を前にしてみると、水冷エンジン&大型ラジエーターの存在感に圧倒されます。
「スポーツスターS」最大のポイントは何と言ってもエンジンでしょう。従来の空冷エボエンジンから、V型2気筒DOHC(挟角60度)の水冷エンジン(レボリューションマックス1250T)へと進化を遂げました。
総排気量は1,250ccで、ボア×ストローク=4.13インチ(105mm)×2.83インチ(72mm)というショートストロークを採用しています。驚くべきは最大トルクで、なんと125Nm@6,000rpmを発揮します!相当トルクフルな走りが期待できることでしょう。
ちなみに、V-RODに搭載されていた水冷Vツインエンジンも”レボリューション”という名のエンジンでしたが、これは紛れもなく革新的な全く別モノのエンジンです!
フロントは従来モデルから大きく変わった印象を受けたのですが、それも当然のこと。「スポーツスターS」では新たにオールLEDヘッドライトを搭載。ロービーム、ハイビーム、シグネチャーポジションライト、それらすべてがLEDとなっております。
次世代モデルというよりは、ちょっとしたカスタムバイクのような感覚でかなりの好印象ですね!
フロント同様にストップランプやシグネチャーテールランプもオールLED化されています。デザイン的にもかなりGOODですね!
洗練されたスマートデザインのスイッチボックスをはじめ、バーエンドタイプのミラーが採用されています。実用的でありながらコンパクトにまとめられており、実にスタイリッシュな仕上がり。
ちなみに、ハンドルポストは1インチで、グリップやスイッチボックスの辺りは7/8インチです。
この右側2本出しのアップマフラーも「スポーツスターS」の特徴の一つです。歴史的にみても、スポーツスターといえば2本出しアップマフラーというイメージ(XRから)がありますから、これは歴史の継承者であることを主張しているのでしょう。
このメーター(ディスプレイ)も109mmサイズの丸形カラーTFT液晶ということで視認性がすこぶる良さそうです。残念ながら展示車両のスイッチはオフでしたが。
XR750を彷彿させるヘリテイジなデザインのガソリンタンクは11.8Lの容量。これまでのハーレーが持つ無骨なイメージはあまり感じられず、上品にまとめ上げた印象でした。
こちらもXR750を彷彿とさせる形状のシングルシート。シートエンドが程よく上がっており、スポーツスターのダイナミックな加速をホールドしてくれることでしょう。
“S”というモデル名が付与されているだけあって、往年のフラットトラックレーサーXR750をインスパイアしたようなスポーティーな装いの「スポーツスターS」は、実に好印象でした。
みなさんも機会がありましたら、ぜひぜひ実車を確認してみてください!!
スポーツスターS
エンジン:水冷4サイクルV型2気筒DOHC4バルブ
ボア・ストローク:105mm×72.3mm
排気量:1252cc
最大トルク:125Nm(12.7kgm)/6,000rpm
全長:2,270mm
ホイールベース:1,520mm
シート高:755mm
タイヤサイズ:F160/70TR17、R180/70TR16
車両重量:228kg
ガソリンタンク容量:11.8L
カラー:ビビッドブラック、ストーンウォッシュホワイトパール、ミッドナイトクリムゾン
価格:185.8万円〜