結局、ガソリン車から電動に乗り換えるメリットってなに?

さて、世界的メーカーであるハーレーのLiveWireの日本上陸も近づいてきましたし、バイクにも電動化の波がやってきたように感じられます。

 

https://twitter.com/zerodiverr/status/1225670384004894720?s=20

日本国内でもZero Motorcyclesの電動バイクに乗るライダーが初の「電動大型二輪のAT車に限る」という文字を免許証に刻まれ、EV化はもはや他人事ではなくなってきています。

 

https://forride.jp/motorcycle/zero-srs

Zero Motorcyclesからは新型SSモデルが出るとのことで、EVへの期待が高まっています。

そこで今日は、ガソリン車からEVに乗り換えることで何か利点はあるのか、ということについてまとめてみました。参考程度にEVのデメリットも追記しているので、そちらもご参考になれば幸いです。

 

乗り味がスムーズ

Zero SR/F

まず体感できる差として乗り心地はガソリン車と比にならないくらい快適です。エンジンの振動がないためライダーの体やミラーなどのパーツが震えることはまったくありません。また、一部の例外を除いて、電動バイクはATが基本なので(物足りないかもしれませんが)クラッチ操作が必要なくストレスフリーです。

 

ほぼ全回転数域で最大トルクを発揮できるため、加速がとても速いのが特徴です。ただ、競技用の電動バイクと違って、公道仕様の市販車にはスロットルのラグが設けられているため、ガソリン車とさほど差のない感覚でスロットル操作ができます。

 

燃費

では果たして燃費の面ではどうなのでしょうか?国産バイクの中でも燃費がいい部類であるホンダ NC750Xと、世界的に販売台数が多いZero MotorcyclesのFXS(ZF7.2)を比較してみましょう。

 

NC750Xの実際の航続距離はカタログスペックの80%ほどと仮定して、一回の給油で300㎞強走るとします。14リットルのタンクをいっぱいにすると、およそ2020円かかる(2020年2月20日現在、全国平均144.4円/ℓ)ため、1kmあたりにかかる燃費は6.73円の概算になります。

 

これに対して、2019年型Zero FXS(ZF7.2)の実際スペックにおける航続距離は120kmで、電池容量は7.2kWhです。満タン充電にかかる電気代は7.2kWh×26円(2020年2月20日における全国平均)=187円であるため、1kmあたりにかかる燃費は1.56円、ガソリン車の25%以下で済みます。

※あくまで概算であるため、厳密な計測に基づいた数値ではありません。

 

助成金

また、国産の電動バイクに限られますが、電動バイクを購入する際に助成金がもらえます。例として、2020年度の東京都に住んでいる人・事業所がある人は、購入した電動バイクによって18万円~36万円の助成金を受け取ることができます。

電動バイクはスペック的に見ると、同クラスのガソリン車に比べて価格は高いですが、助成金や燃費を鑑みると今現在において国産電動バイクはお財布に優しいことは確かです。

 

話のネタ・人間関係

Zero SR/F

電動バイクは日本ではまだ見かけない新ジャンルであるため、話のネタになりやすいですね。よくある質問は「実際どうなの?」というザックリしたものですが、海外製電動バイクはデザインが近未来的でクールなものが多いため、「かっこいい!」というお褒めの言葉が聞ける機会も多いです。

 

また、エンジンを積んでいないため駆動音がとても静かで、ご近所付き合いにおいては大きな利点になります。ただ、エンジン音は車と比べて気付かれにくいバイクが、自己の存在を主張して事故を予防できる、という副次的な効果もあったため、静音性は必ずしも完全なメリットではありません。

 

デメリットは航続距離、充電、価格

最後に頭の片隅に覚えておきたい点としては、電動バイクもメリットだらけではないということです。航続距離は最新開発モデルでもカタログスペック上では最大400km、高速運用下では200km~250kmほどです。

 

そしてガソリン車と比べて燃料(電気)を補充できる施設が限られているため、どうしても不便にならざるを得ません。もちろん、家庭用電源からの充電も可能ですが、家庭用電源からは高速充電機能が利用できないため再充電時間は高速充電時のおよそ4~6倍かかってしまいます

先ほど例に挙げたZero FXSは急速充電でも90分、家庭用電源では9時間も充電に時間がかかるため、不便さには拍車がかかります。

 

そして、高価な大容量リチウムバッテリーを使用しているため車体価格が高いです。デザインやスペック的に、海外製電動バイクが一番候補に入りやすいとは思いますが、ガソリン車と比べて、平均して1.5~2倍ほどの車体価格であるため思わずためらいも出てきます。

 

まとめ

現行の電動バイクとガソリン車の違いがなんとなく伝わったでしょうか?世界的に二酸化炭素排出量を減らすためにも推進されているモビリティの電動化ですが、便利なこと・不便なことがどちらも含まれている新モビリティであることが分かったのではないか、と思います。

街乗りする分にはとても便利だと思いますので、これからバイクの買い替えなどを考えている方がいたら、一度候補に入れてみるのも面白そうですね!