カブの伝説エピソード特集【四】カブは売り方も伝説級だった!?おもしろキャッチコピー集!

ホンダはスーパーカブの開発から3年後、さらに販売台数を伸ばそうと大規模な宣伝広告を始めます。そんな中でも、よりたくさんの人の目に止まるように今までと一風変わった広告を作ることに挑戦します。

 

そこで、今回はスーパーカブの宣伝についてのエピソードをご紹介します!

 

販売から3年後に大規模な広告宣伝をする理由

冒頭でもご紹介しましたが、スーパーカブの広告戦略は販売直後ではなく、発売から3年後だったのです。その理由は、本田宗一郎さんと二人三脚でホンダを創業し、当時専務だった藤澤武夫さんはスーパーカブを宣伝広告で売りつけることは絶対にしないという信念を持っていたからと言われています。

 

スーパーカブは絶対的に良いものであるため、最初から広告で売りつけるより、欲しいと言ってくれるお客さんに対して対面で販売すれば、自ずと口コミで売れていくと考えていたからでした。

 

実際のところ、まさにその通りとなり最初から爆発的なヒットとなり、そこから更に販売促進につなげるため、いよいよ広告販売へとシフトしていきます。

 

話題になるように新鮮で面白い広告を目指す

スーパーカブは様々な人に向けて開発されたバイクであるため、より多くの人の身近にあるようなイメージを植え付ける必要がありましたので、たくさんの人の心に止まるようなものでなければいけません。その広告のキャッチコピーは実に斬新なものが多かったようですね!

 

その広告の第一弾となったキャッチコピーは、「ソバも元気だ おっかさん」。その意味は、蕎麦を片手に担いでカブを運転することができるということをアピールしています。蕎麦屋の店員が笑顔でカブの後ろに立っている写真が当時の市民の心を掴んだようですね!

 

そのような宣伝効果もあり、全国の4,000件の商店から注文がきて大成功につながったため、スーパーカブの宣伝はシリーズ化されるように立て続けにユーモア溢れる宣伝広告を作り出していきます。

 

当時の斬新な広告

続いて作られた第二弾の広告は、「舟は櫓まかせ 陸は“カブ”!」日本各地にあった渡し舟の上にカブを乗せている写真や、第三弾では「きょうも話題はカブがさらった」など、渡し舟に乗っている人がカブを注目している写真など、新しい広告を出せばその都度話題になるという好循環でますます売れることに。

 

そのほかのキャッチコピーも見てみましょう。今ではちょっと笑ってしまうほどの微笑ましいものもあります。

 

  • 第四弾・・・「釣り天狗の足もカブ」
  • 第五弾・・・「ニックネームはホンダ先生」
  • 第六弾・・・「通勤ラッシュにさようなら」
  • 第七弾・・・「遠くて近きは…田舎の道」
  • 第八弾・・・「ハイキング+ドライブ」

 

バイクに縁がなかった女性にも知ってもらおうと展開

スーパーカブの広告が高評価でシリーズにも大きな反響を読んだめ、ホンダはいよいよバイクにほとんど縁がなかった女性にも見てもらうために、女性誌へ広告展開を開始します。

 

当時女性誌にバイクの広告を掲載するのは前代未聞の考えだったこともあり、出版社の人はかなり驚いていました。当時の広告が印刷博物館に保管されているくらいですからね!女性誌ということでデザインを重視し、カラー写真の2ページ見開きで豪華に展開されているのもまた好評だったそうです。

 

広告のキャッチコピーも見てみましょう。

 

  • 「ダイナミックな青春の空間」
  • 「ちょっと高原へ」
  • 「カブで直行!」
  • 「散歩のおしゃれ」
  • 「ツイさそわれて」
  • 「涼しさにのる」

女性が惹きつけられるようなキャッチーな言葉が使われているのが印象的です。中でも極め付けは、ウエディングドレスを着た花嫁がスーパーカブのタンデムシートに乗る「六月の花嫁」編です。

 

「幸わせなカップルを乗せて! エンジンの音も軽やかに…」という言葉は、当時の流行語でもあったジューンブライドそのものだったようで特に人気だったそうですね!

 

当時の広告方法も斬新だった

 

「東芝さんも、松下さんも、日立さんもホンダの電気でつけられます」

 

このキャッチコピー。実はホンダが開発した発電機の新聞に掲載した時のもので、他社の電化製品メーカーの名を3つも使っていました。しかし許可など取っておらずに掲載することになり、社内で「大丈夫か!?」と問題になったそう。

 

案の定、広告に載せたメーカーから直接電話がかかってきましたが、お叱りの電話と思えば、反対に「使ってくれてありがとう!」と、結果的に喜んでもらえたという話も残っています。

 

現代でこんなことすれば大問題になるものの、当時は広告方法も斬新でホンダはイケイケな会社だったのですね!

 

今の人からすればちょっと笑ってしまうキャッチコピーもありますが、当時の広告としてはかなり斬新だったようです。万人に愛されるカブだからこそ、宣伝でより多くの人の目に止まるようにすればたくさんの人に使ってもらえるという好循環が生まれていたというわけですね!

 

いよいよ次回が最終回となるスーパーカブ伝説エピソード集の内容は、カブの心臓とも言える小型で超低燃費なエンジンについてご紹介します!

 

【過去のカブエピソードはこちら!】

本田技研工業株式会社

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